移動体制御事業へ本格参入

2007.06.18

国内測量機器のトップメーカーである株式会社トプコン(以下、トプコン)は、GPS技術を事業の中核とし「測量」から「土木施工」さらには「農業」分野へと業態を拡大させながら、次々と画期的製品を市場に投入し、主には3次元の位置を高精度に計測する”Positioning”事業に注力して参りました。

今般、今後ますます需要の拡大が見込まれる「移動体制御事業」に参入し、これまで培ってきたGPSの技術開発と商品展開を拡充させ、事業の更なる拡大を目指し、名実ともに「真のポジショニング事業」への業態拡大を決定致しました。

「移動体制御事業」とは世の中の移動する物体を計測し、管理・制御する事業分野です。
ターゲットとする市場としては例えば、港湾・海上サービス(船舶接岸誘導、コンテナ位置出し、資源探査)、車両管理(トラック等の物流管理、除雪車の運行管理、タクシー配車システム、電車、芝刈り機、ゴルフカート)、環境調査(防災、気象学)、その他プラント位置管理、ゲームソフト開発支援、アミューズメントパークの遊具管理等が挙げられます。

また、ETCやVICS等着々と整備が進んでいるITS(高度道路交通システム)の分野においても高精度の「移動体制御技術」を活用する事により事故軽減や渋滞削減を目的とした走行支援サービス(AHS:Advanced Cruise-Assist Highway System)の構築に大きく寄与する事が可能になります。

先頃、「地理情報システム(GIS)」と「衛星測位」を一体的に推進する法律である「地理空間情報活用促進基本法」が5月23日に国会にて成立しました。
この法律の施行により高精度な基盤地図の整備が促進されると共に、そのデータを活用する為の「移動体制御」の需要はますます高まると予想されています。

トプコンはこの「移動体制御事業」において5年後で年間100億円の売上げを目指します。

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