3次元眼底像撮影装置3D OCT-2000の高速撮影モデル2機種を発売

使いやすさ、高画質化、省スペース化を実現。蛍光(FA)撮影※1機能付モデルもラインアップ  大規模病院から開業医まで3次元眼底像撮影装置の普及を促進します
2010.01.26

株式会社トプコン(本社:東京都板橋区、取締役社長:横倉 隆)は、3次元眼底像撮影装置3D OCT-2000に、スキャニング速度を当社従来機比約2倍に高速化した新モデルと、高速化に加え蛍光(FA)撮影機能を搭載したFAモデルの2機種を追加し発売いたします。

新モデルは高速スキャンによる短時間で安定した撮影を実現し、当社従来機よりも高画質な断層像を取得できます。また、よりシンプルな操作で患者情報の登録から撮影・レポート出力までをパソコンを使わずに本体のみで行う事が可能です。従来機より一層の省スペース化と優れたコストパフォーマンスを提供致します。

FAモデルは、OCT・無散瞳カラー眼底撮影に加え、FA撮影までも行えるオールインワンの眼底検査装置として、診療の効率向上に貢献できるものと期待しております。
3D OCTシリーズは、世界で唯一のOCTと眼底カメラの複合機としてこれまで大学病院や大規模病院を中心に数多く導入頂いております。今回の新モデルの投入により、大病院だけではなく、個人開業医や眼科診療所等へのOCT普及を図ります。

*2010年1月当社調べ

開発の背景
失明原因の三大疾患である緑内障や糖尿病網膜症、加齢黄斑変性症の患者の増加、および眼科診療におけるその画期的な診断への有用性から、OCTは大学病院や大規模病院への導入が急速に進み、それに伴い高画質の追求や撮影時間の短縮、使いやすいアプリケーションソフトの開発等、より高機能な装置の開発が加速しています。
一方でOCTの高度な専門性や操作性、導入コスト等から、眼科クリニック等での普及はこれからというのが現在の状況です。このような状況に対し、当社は眼科クリニックでも使いやすく導入しやすいモデルの開発に着手し、3D OCT-2000の新モデルを開発いたしました。また併せて、より詳細な網膜検査の主な手法である蛍光(FA)撮影機能を搭載したモデルを加え、施設規模や運用形態に応じて選択いただける商品ラインアップを拡充いたしました。

特長
■眼科クリニックでも容易に使用できる簡単シンプルな操作性

パソコンを使わずに、本体のみで患者様情報の登録・眼底撮影・レポート出力が行えます。タッチパネルの搭載により操作性も大幅に向上し、導入後すぐに活用いただけます。

■省スペース & 導入コスト低減
従来通りのOCT+眼底カメラの複合機としての省スペース・コストメリットはもちろん、パソコンを必要としないため、よりコンパクトなスペースで設置でき、導入コストも低減できます。
高速スキャン(50,000 A-scans/秒)
眼球の動きによるブレの影響を最小限に抑え、より高精細な画像の取得が可能です。
■蛍光(FA)撮影機能搭載
世界で唯一眼底カメラとOCTの複合機の3D OCTに蛍光(FA)撮影機能搭載モデルも用意しました。網膜疾患の詳細な観察に有用な蛍光(FA)撮影も3D OCT-2000 1台で行え、一層効率良く診断が行えます。
■黄斑疾患/緑内障診断支援ソフト充実化
断層像のより詳細で定量的な解析、効率向上を実現するツールやアプリケーションで診断を強力にサポートします。
■角膜の観察に有用な前眼部撮影機能
非侵襲的に角膜の断層を高解像度で観察できます。角膜外傷、潰瘍、角膜乱視の有無やLASIK術前術後、移植片の観察に有用です。

主な仕様

眼底観察・撮影
 撮影画角45°
撮影可能瞳孔径
 カラー眼底45°時:φ4.0mm以上、小瞳孔径時:φ3.3mm以上
 OCT像φ2.5mm以上
眼底断層像/前眼部断層像観察・撮影
 スキャンスピード50,000 A-scans/秒
 スキャン範囲(眼底上)
      (角膜上
8.2×3mm、6×6mm、4.5×4.5mm、3×3mm
6×6mm、3×3mm
 横方向分解能20μm以下
 深さ方向分解能5μm〜6μm
眼底像/眼底断層像観察・撮影
 内部固視標マトリクスLCD(提示位置切換・調整、提示方法変更可能)
 電源電圧交流:100 V  周波数:50-60 Hz
 電源入力通常200VA(最大400VA)
 寸法545 mm(W)×535 mm(D)×600〜630 mm(H) 
 質量35kg
36kg (FAモデル)

前眼部用アタッチメントを取り付けた場合

その他
医療機器認証番号 :221AABZX00046000 
発売:2010年1月 

用語解説
※1:蛍光(FA)撮影:蛍光色素を血管内に注入して眼底を検査・撮影する手法です。

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