LEDバックライト測定に最適な分光放射計SR-LEDWを発売

超低輝度から超高輝度までワイドダイナミックレンジに対応
2010.04.08

株式会社トプコン(本社:東京都板橋区、取締役社長:横倉 隆)の子会社である株式会社トプコンテクノハウス(本社:東京都板橋区、取締役社長:小林雅紀)は、超低輝度から超高輝度までワイドダイナミックレンジに対応する分光放射計SR-LEDWを開発し、6月より販売を開始しますのでお知らせします。
分光放射計は、輝度・色度を高精度に測定する装置です。近年、市場が急速に拡大しているLED搭載の液晶TVやバックライトに使用されるLEDチップ、モジュールの開発、生産において、輝度・色度検査は品質を確認する上で重要な位置付けを占めており、測定装置には高い信頼性と効率良く測定できるスピードが求められています。

本装置は、黒色画像表現を左右するメガコントラストとも呼ばれる超低輝度の0.0005cd/m2から、超高輝度クラスLEDの4,500,000cd/m2まで、これまでにないワイドダイナミックレンジを実現した当社分光放射計SRシリーズの最上位機となります。また、新たに搭載したFIXモードにより、測定条件の自動化が行われ同一サンプルに対して測定時間を短縮することができます。

すでに、当社の分光放射計は大手FPDメーカーをはじめ様々な業界において輝度・色度測定の標準機として活用されていますが、本装置は大量に、しかも短時間での検査が必要とされ、演色性や色温度測定にも対応するLED分野に最適なパフォーマンスを発揮します。

*2010年4月8日現在当社調べ

【開発の背景】
当社は、これまで輝度計、照度計、分光放射計、色彩輝度計など多彩なラインアップの光計測機器を開発・販売し、様々な業界で計測作業に活用されています。特にLEDが本格的に液晶TVに搭載され、さらに照明用途への需要が高まる中で、ユーザーの皆様からは、より幅広い測定範囲に対応できる装置に対する要望が高まっておりました。当社ではすでにFPDの画質を左右する黒画面の測定において超低輝度測定対応の機種をリリースしていましたが、LEDの超高輝度にも対応できる仕様の実現を図り、これまでにない超ワイドレンジでの測定に対応できる機種の開発を目指しました。

【特長】

  • 高感度、かつワイドダイナミックレンジ(0.0005cd/m2〜4,500,000cd/m2)です。
  • FIXモード搭載により、ラインでの測定通信時間の大幅な短縮が可能です。(弊社従来品比1/2)
  • 均等感度の向上により感度ムラが低減し、測定角内で簡便にLEDチップ測定が可能です。
  • 照度アダプター(別売)を取り付けることで、輝度、色度、演色性、色温度以外に照度(lx)測定にも対応します。

【主な用途】

  • LEDバックライト、LED照明などの輝度、色度、演色性、色温度など
  • テレビ、パソコン、ナビゲーション画面、携帯電話画面などのFPDの輝度、色度、コントラスト比など
  • 車載用ヘッドライトなどの照明関連、インパネ等のLED照明など
  • 非常用照明、道路照明

【仕様】

受光素子電子冷却型リニアアレイセンサ
測定角2°/ 1°/ 0.2°/ 0.1° 電動切換式
測定距離350mm〜∞(対物レンズ金物先端からの距離)
測定波長380nm〜780nm
波長分解能色度x,y 、u’,v’、輝度cd/m2 、X,Y,Z(三刺激値)、色温度K、偏差
ファンクションモード内の設定で2°/10°視野の切り替え可能
測定範囲0.0005cd/m2(測定角2°)〜4,500,000cd/m2(測定角1°)
精度輝度 ±2%以内(標準の光Aに対して)
色度 dxdy±0.002以内(測定角、測定範囲によります)


【その他】
発売:平成22年6月
標準価格:3,654,000円(消費税込み)
販売予定台数:250台/年

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