眼底カメラと一体化したOCT*として眼科医に好評な3D OCT-2000シリーズの新機種発売

加齢黄斑変性をはじめとした様々な眼疾患の診断に有用な、自発蛍光(FAF*)撮影が可能な高機能モデルをラインアップ
2011.01.11

株式会社トプコン(本社:東京都板橋区、取締役社長:横倉 隆)は、眼科診療の網膜診断装置として高い評価を得ている3次元眼底像撮影装置 3D OCT−2000シリーズに、自発蛍光(FAF)撮影機能を搭載した高機能モデル 3D OCT−2000 FA plusを2011年1月より発売します。
自発蛍光(FAF)撮影は、社会の高齢化や生活の欧米化などにより急増している加齢黄斑変性の早期発見、診断に有用です。眼底の断層像撮影装置は、もはや眼科の日常診療に欠かせない診断装置となっており、医療現場からのニーズも多様化しています。当社は、高機能モデルの3D OCT−2000 FA plusを新たにラインアップに追加することにより、様々な診断ニーズにこたえるとともに開業医から大規模病院、研究施設まで幅広い施設に対応し、最適な選択ができる充実のラインアップを完成させました。

当社は今後も、より操作しやすく、高精細な画像や利便性の高い解析アプリケーションにより診断支援の充実化を図り、さらに魅力的な3次元眼底像撮影装置の創出に努めてまいります。

*OCT:Optical Coherence Tomography(光干渉断層計)。光の干渉現象を用いることによって、生体などを断層画像として観察、
    測定できる装置で、当社OCTは眼科における眼疾患検査、診断に使用する装置。
*FAF:造影剤を用いず、眼の組織自体により発生する自発蛍光を観察する低侵襲な検査法。
    FAFはfundus autofluorescenceの略。

【特長】 

  • OCT(前眼部撮影機能含む)像に加え、多彩な眼底画像の取得が可能です。
    従来機種のOCT像、カラー・レッドフリー(Digital)* ・蛍光(FA)眼底像にくわえ、新機種3D OCT−2000 FA plusはさらに自発蛍光(FAF)撮影機能搭載により、合わせて5種類の画像を本機1台で取得できます。
  • 自発蛍光(FAF)撮影は加齢黄斑変性の診断に有用です。造影剤を静脈注射して撮影する眼底血管造影とは異なり、造影剤を使用しないためアレルギー反応の心配もなく、低侵襲かつ短時間で撮影が行えます。患者様の負担が大幅に軽減できます。また操作もワンタッチの切替えだけで簡単に撮影できます。
  • OCTと眼底カメラの複合機・3D OCT−2000ならではの多彩な撮影・観察が1台で行えることにより、診療・診断効率の向上が図れます。加えて設備投資のコスト削減、診療スペースの省スペース化が実現できるなど、非常に優れたコストパフォーマンスを有しています。
  • 緑内障診断支援をはじめとした多彩な解析アプリケーション機能による見やすいレポート表示が可能で、診断を強力にサポートします。
  • 3D OCT−2000は多くの眼科医の声を反映し細かい改良を着実に積み重ねてきました。OCTとしての総合的に優れた操作性、利便性はそこから生まれた確かなものです。
    *レッドフリー:IMAGEnet™またはOCT Viewer™のいずれかのソフトウェアが必要です。

【主な仕様】
◇眼底撮影
撮影可能瞳孔径:45°時:φ4.0mm以上、小瞳孔径時:φ3.3mm以上
◇眼底断層像/前眼部断層像観察・撮影
スキャン範囲(眼底上:横方向 3~12mm  縦方向 3~9mm
      (角膜上:横方向 3~6mm   縦方向 3~6mm
スキャンスピード:50,000 A-Scans per second
横方向分解能:20μm以下
深さ方向分解能:5μm~6μm
撮影可能瞳孔径:φ2.5mm以上
本体寸法:545mm(W)×535mm(D)×600~630mm(H)
質量:37Kg

【その他】
医療機器認証番号:221AABZX00046000
発売:平成23年1月

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