建築・土木向け ローテーティングレーザー「RL- H4C」を発売

市場ニーズを高次元で満たす、新たなプラットフォームを開発
2011.03.01

株式会社トプコン(本社:東京都板橋区、取締役社長:横倉 隆)は、直径800mの作業エリアに対応する建築・土木作業向けのローテーティングレーザー「RL-H4C」を発売します。

ローテーティングレーザーは、本体からレーザーを回転しながら射出し、レーザーを受光するセンサー(レベルセンサー)によって水平方向の高さ位置を速やかに検出することができるツールです。墨出しなどの内装作業や基礎コンクリート打設作業、造成・整地工事での水平、勾配設定作業をはじめ、重機マシンコントロールシステムでの施工高管理工事使用まで、幅広く現場で活用されるツールです。

RL-H4Cは、使い勝手・精度・使用範囲・耐候性・耐久性・コストパフォーマンスなど、市場のあらゆるニーズを先例のない高い次元で実現する、当社ローテーティングレーザー製品の新たなプラットフォームとなる新製品です。すべてのコンポーネントを新たに設計し、徹底したテストにより耐久性と信頼性を検証。厳しい現場環境においても長期間安心してお使いいただける品質を実現しました。

本機は、電子式自動整準機能を備え、本体設置時の傾きが±5°以内ならば、電源オンで自動的に水平出しを行い即座にレーザーを射出しますので、素早く作業に取りかかることができます。水平精度は±10″と、30m先で±1.5mmの高精度を有しつつ、新開発のレベルセンサーLS-80Lとの組み合わせで直径800mというクラス最大の作業エリアに対応します。さらに、従来の当社製上位機種と同等の高い耐久性と耐環境性能を維持しつつ、使いやすさの向上、クラス最長のバッテリー使用時間と、低価格化を同時に実現しました。

当社は本年、国産初のローテーティングレーザー・RL-10の開発・発売から25周年を迎えます。RL-10は当時、水平および勾配を求める従来の作業方法を変える画期的なツールとして、新たな市場を開拓しました。その後も現場ニーズに基づき、精度や性能、使いやすさの向上を追求した製品開発を継続し、ローテーティングレーザーは今や現場に必須のツールとして広く普及しています。当社は今後も工法の進化を推進する付加価値の高い製品づくりに努め、建設・建築用レーザー製品の市場拡大を図っていきます。

【特長】

  • 水平精度は±10″(±1.5mm/30m)です。高い精度で均平作業を行えます。
  • 自動整準範囲は±5°です。本体を設置し±5°以内の傾きならば、電源オンとともにレーザーの射出、回転が開始され、素早く作業に着手できます。
  • レベルセンサーLS-80Lとの組み合わせで、本体設置から直径800m(半径400m)の作業エリアに対応できます。重機によるIT施工のためのマシンコントロールシステムでの活用など幅広い作業エリアに対応します。
  • 1軸勾配設定機能を搭載しています。レベルセンサーの高さにレーザー光の傾きを合わせるマニュアル方式で、2つの矢印ボタンを押すだけの簡単操作で、正確に勾配設定が行えます。
  • アルカリ乾電池で100時間、または充電池で60時間というクラス最長の連続使用時間を実現しました。
  • 本体は厳しい現場条件下でも安心して使える業界最高レベルの耐塵性・耐水性(JIS保護等級IP66)と、持ち運びに便利な大型ハンドルを備えています。
  • 便利な3電源方式に対応しております*1。従来の乾電池のみならず、充電池やAC電源から直接電源を取ることも可能です。
    *1充電池パッケージの場合。乾電池パッケージでは別途付属品が必要。
  • 新設計のキャリングケースは、アクセサリーの収納力とクッション性を大幅にアップさせました。積み重ねても安定するシェルデザインにより、事務所での保管や車両での運搬にも場所をとりません。
水平精度±10″(±1.5mm/30m)
自動整準範囲±5°
測定範囲(直径)2m〜800m
光源半導体レーザー
レーザー安全基準JISクラス3R
耐塵性および耐水性IP66 (JIS C 0920)
連続使用時間
(気温20℃)
100時間(アルカリ乾電池使用)
60時間 (Ni-MH充電式バッテリー使用)
寸法177 (L) x 196 (W) x 217 (H) mm
質量2.4kg(単一乾電池4本含む)
2.6kg(バッテリーパックBT-74Q)

【その他】
発売:2011年3月

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