GNSSの使い勝手でトータルステーション同等の高精度! GNSSレベル「Z-Plus」を発売

2014.06.20

株式会社トプコン(本社:東京都板橋区、代表取締役社長:平野聡)は、独自の技術で高精度な3次元座標の測定を可能にするGNSS(衛星測位システム)測量機、GNSSレベル「Z-Plus」を発売いたしました。

昨年の8月に国土交通省国土技術政策総合研究所から「RTK-GNSSを用いた出来形管理要領(試行案)(土工編)」が発表されました。また、CIM(Construction Information Modeling)の導入を明記した一般競争入札も始まり、簡単に3次元座標データを測定できる測量機として、土木業界においてもGNSS測量機が注目されるようになりました。しかしながら、高精度な高さを要求される土木作業においては、一般的なGNSS測量機では、要求される高さ精度に満たない場合があります。そこで、GNSS測量機に当社の持つ独自のレーザー技術を融合することで、トータルステーションと同等の高精度な3次元座標を測定するGNSSレベル「Z-Plus」を開発、土木工事の全行程で活躍できる製品といたしました。

【主な特長】

■GNSSでトータルステーションと同等の3次元座標精度
Z-Plusは、固定局(LZ-S5)と移動局(LZ-R5)で構成されたシステムです。固定局はGNSS受信機と弊社独自の「Lazer ZoneTM(レーザーゾーン)技術」を搭載したレーザートランスミッターを、移動局はGNSS受信機とレーザー受光部を一体化しています。RTK-GNSSで水平位置(X座標、Y座標)を、Lazer ZoneTM技術により照射される上下に幅を持ったレーザー「ゾーンレーザー」で高さ位置(Z座標)を測定することで、高精度な3次元座標を取得できます。Z-Plusは、GNSSの使い勝手の良さと、トータルステーションの高精度を併せ持った測量機です。

広いエリアをカバーするゾーンレーザー
一般的なレーザー測量機は、点のレーザーを回転させてレーザー面を作りますので、測定する際には受光部をこのレーザー面に合わる必要があります。固定局の照射するゾーンレーザーは、上下に5mの幅を持ち半径300mまで計測できるので、広いエリアで高精度な3次元座標測定が行えます。

設置から測量開始までを素早く簡単に
固定局には電源を入れれば自動で水平出しを行う自動整準機能が搭載されていますので、ネジ式の水平出し作業は必要ありません。また、1点の基準点で現場の座標系を設定できます。
任意な場所に固定局を設置し電源を入れ、移動局で1点の基準点を測定すれば、すぐ測量作業を開始できます。

複数台の同時使用で作業効率を大幅に向上
1台の固定局で、同時に3台の移動局を接続できます。移動局を追加するだけで、測量作業を大幅に効率化することが可能です。また、固定局は1つの現場で4台まで同時に使用することができますので、最大直径2,400m、最大高低差40mまでの広大な現場にも対応します。

土木工事の全行程で活躍
Z-Plusは、高精度な3次元座標を測定できますので、起工測量から施工管理、完成検査まで、土木工事の全行程に活用できる新しいタイプのGNSS測量機です。

【その他】
発売時期:2014年6月
販売価格:本体標準価格オープン価格

■ GNSSレベル Z-Plus 製品紹介ページ

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