アンテナ分離型のフルスペックGNSS受信機 NET-G5を発売 すべての衛星、すべての信号に対応

2016.09.12

株式会社トプコン(本社:東京都板橋区、代表取締役社長:平野 聡)は、現在運用されている全ての衛星測位システムに対応した、アンテナ分離型GNSS受信機NET-G5を発売いたします。

米国のGPSに始まった衛星測位システムは、ロシアのGLONASS、日本の準天頂衛星(QZSS)のほか、中華人民共和国のBeiDou、EUのGalileoなど続々と新しいシステムが運用されているほか、GPSについても、新しい信号(L5帯)の整備が進むなど、日々進歩しています。NET-G5は、これら全ての衛星、全ての信号に対応しています。
また、NET-G5は、アンテナと受信機を分離したデザインとなっています。例えば、基準点測量の際に用いるスタティック法*1では、上空視界を開き受信環境を良くするため、GNSS受信機をポールで高く上げることがあります。分離型であれば、ポールの上にはアンテナだけで済むことから、このスタティック法には最適なデザインです。
もちろん、ネットワーク型RTK法*2を含む全ての観測作業にも対応できます。加えて、多彩なインターフェースやネットワークデバイスを備えており、電子基準点としても利用できるほどの、フルスペックなGNSS受信機となっています。

【NET-G5の主な特長】

■ すべての衛星、すべての信号に対応
GNSSボードに最新の技術Vanguard TechnologyTMを搭載し、452チャンネルに対応しています。GPSはL1、L2に加えL5を受信できるほか、GLONASS、準天頂衛星(QZSS)、MSAS、BeiDou、そしてGalileo*3(オプション)も利用可能です。

■ 大容量バッテリー内蔵で長時間の連続観測が可能
本体内部に大容量バッテリーを内蔵し、20時間*4の連続観測が行えます。また、外部電源とも接続可能です。

■ Webブラウザで操作が可能
特別なソフトが無くても、ネットワーク経由で動作状況の確認やファームウェアの更新等を行うことができるWebインターフェースを搭載しました。内蔵するWi-Fiで接続すれば、タブレット等からでも直接操作ができます。また、NET-G5がインターネットに接続されていれば、遠隔地からの操作や管理を行う事も可能です。

■ 優れた耐環境性能
保護等級IP67に適合した、高い堅牢性を誇ります。MIL-STD-810G規格をクリアした耐衝撃性も備え、現場を選ばず観測作業を行えます。また、外部電源使用時には、-40℃ ~ 80℃で使用が可能です。 

■アンテナは2種類を用意(オプション)
別売りとなるアンテナには、コンパクトで高い機動性の一般測量用アンテナと、ゼロセンター位相中心、マルチパス抑制を高めることで精度を極めた精密測位用アンテナの2種類を用意しました。用途に合わせてお選びいただけます。

*1 : 既知点と未知点にそれぞれGNSS受信機を比較的長い時間設置し、同一時間帯に同じ衛星からの信号を受信することで点間の基線を精度良く観測する方法。
*2 : 観測者がGNSS受信機で受信した衛星信号と、周囲の電子基準点の観測データから作成された補正情報を用い、リアルタイムに数センチ精度で観測する方法。
*3 : 追加発売予定。
*4 : スタティック観測時。なお、使用時間は、使用温度、受信機設定、動作状況により異なります。

【その他】

発売時期:2016年9月    
国内標準価格(消費税込み):
NET-G5 GGD (受信信号:GPS/GLONASS/QZSS)
2,700,000 円
NET-G5 GGBD (受信信号:GPS/GLONASS/QZSS/BeiDou)
3,024,000 円
アンテナPG-F1 (一般測量用)
540,000円
アンテナG5-A1 (精密測位用)
648,000円

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