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イメージングステーション活用事例(IS)

「ISがなければ20km離れた各現場を1日に1人で3ヶ所も測量することは不可能でした」

株式会社小原建設様は岩手県北上市に位置し、創業50年の豊富な経験と確かな技術を有する老舗建設会社である。同社は岩手県公募の応急仮設住宅の建設事業にイメージングステーションISとデータコレクタFC-250用アプリケーション『監督さん.V』を活用した。
同社専務取締役の小原学様は、「今回の工事は釜石市に3ヶ所、大槌町3ヶ所の計6箇所に計118戸の仮設住宅を90日で建設するというもので、早期の建設が求められました。そこで、以前から使用して効果を実感しているISの画像ワンマンでの測量なら、迅速で高品質な作業が実現できると考えました」とIS活用の経緯を語る。
実際に測量を担当した、同社工務課土木係の齊藤篤様は、「ISがなければ20km離れた各現場を1日に1人で3 ヶ所も測量することは不可能でした」と力強く語る。また、作業現場は本社がある北上市から100km近く離れており、ISに取り込んだ3次元設計データと実測データの比較が、現場に居ながらできたことは、大幅な効率化に結びついたのだという。続けて、「従来は測量するだけで1現場あたり2日、図面出しでさらに2日間必要でした。今回ISを使うことで、従来の方法と比べて測量で3割以上の効率化がはかれ、測量結果の図面化では半分以下の時間でできました」と齊藤様。結果、ISを活用したことで迅速な測量が可能となり、仮設住宅の早期着工に向け威力を発揮したのだという。
さらに、齊藤様はISの利点を次のように語る。「ISは既に1年以上前からTS出来形管理等で使用していました。IS最大のメリットは、手元のデータコレクタの画面で視準位置が確認できることです。それに測設方向や測設ラインが表示されるので視覚的に確認でき、大幅な効率化が図れることだと感じています。今回の現場では、TSによる出来形管理のシステムを応用し、測量のスピードアップと品質の向上を図りました。一部で高さの計測も行い、3次元での管理ができることが確認できました」とのこと。
最後に小原様は今後の地元建設業者のあり方を次のように語る。「震災の前後では地元建設業者の存在意義が激変したように感じます。建設市場の大幅縮小に歯止めがかからない状況から一変して、早期復興へ向けてインフラ整備への需要が増大しています。建設市場からは、早く安全により良いものを作るという建設業者として本来の姿が求められていると思います。我が社でも、『良いものを提案し、早く安全に機動力を持って施工する』という基本に立ち返り、業務を行います。今後は被災地の一日も早いインフラ復興に更に取り組んでいきます」と復興への意気込みが強く伝わってくる。

ユーザ名:株式会社小原建設
URL:http://www.obara-c.co.jp/

使用機種: イメージングステーションIS
      データコレクタ FC-250
      FC-250用アプリケーション 監督さん.V