トプコンのGNSSシステムが、中国山東省の固定局ネットワークに選定されました。

2009.04.17

中国山東省の固定局ネットワーク*1構築に、トプコンのGNSS*2受信機とソフトウェア49セットの導入が決定いたしました。

測量インフラの改善と近代化の一環として山東省政府が構築・運用する固定局ネットワークは、省内全域でのネットワーク型RTK観測*3を可能にするものです。最大120の固定局を省内および周辺地域に配置し、ユーザーにネットワーク型RTK観測とDGPS観測に必要なサービスを常時提供する計画です。

今回の公開入札で選定されたのは、固定局用GNSS受信機「Net-G3」・チョークリングアンテナ「CR-G3」・全120局対応の固定局用ソフトウェア「TopNET」の組み合わせで、数量は49セット。

Net-G3受信機には「Paradigm G3チップ」を搭載。ユニバーサルトラッキング技術により、既存および将来運用予定の3種のGNSSシステム、GPS・GLONASS・Galileoの信号が受信可能です。中核となるソフトウェアTopNETは、受信機の遠隔操作、データのストリーミング、データやコマンドのダウンロード、システム状態の表示、ユーザーアカウントの管理、その他のオプション機能を搭載した、包括的な固定局用ソフトウェアパッケージです。

トプコンは、世界各国に急速に拡大しつつあるGNSS固定局のインフラ整備に向けて、業界をリードする技術と製品群を提供しています。

*1 GNSS受信機を区域内の複数の固定点に設置し、衛星電波を常時受信して解析。取得したデータを補正情報として電話回線やインターネット、無線等でユーザーに配信する。
*2 Global Navigation Satellite Systemの略。地球上の位置を決定するための測位衛星システムの総称。米国のGPS、ロシアのGLONASSが稼働中。EUはGalileoの構築を急いでいる。
*3 固定局ネットワークからの補正情報を利用した観測手法。リアルタイムにセンチメーター精度で位置を求めることができる。ユーザーは自分で基準局を設ける必要がなく、ネットワーク内ならどこでも1台のGNSS受信機で測量が行える手軽さが大きなメリット。RTKはReal Time Kinematicの略。

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