トプコンの受信機GR-3・NET-G3がGPS L5信号受信に成功

2009.05.25

トプコンは、米国のGPS衛星から放送される新しいL5信号の受信試験に成功いたしました。

去る4月10日、米空軍が実験のため1機のGPS衛星からL5信号の放送を開始しました。トプコン(モスクワのトプコン・テクノロジーセンター)は即座に数日間の受信試験を実施し、衛星高度が最も高い時間帯に、L5信号を3時間以上安定して連続受信できることを確認しました。(信号受信の電波強度は55dBHzで測定されました。)

トプコンは既に新しい衛星信号に対応した製品を提供中であり、現在発売中のGNSS受信機GR-3とNET-G3には、L5信号の受信機能を装備しています。これらの受信機はこれまでGPS・GLONASS両衛星のL1/L2という衛星の位置や時刻を知らせる信号を受信し、高精度な測位を実現してきました。今回のL5信号は、まだ開発段階にあるため、実際の運用開始時期は未定ですが、今後多くのGPS衛星がL5信号の放送を始めるようになれば、測位能力と取得データ品質の更なる向上が見込まれ、作業効率および作業品質の向上が期待されます。

トプコンでは、あらゆる測位衛星とその信号を常時観測しており、新たな信号に即応できる開発体制をとっています。これからも新たな受信技術の開発により、測量・土木・建設・GIS・農業・移動体計測・通信等の分野において、更に高品質な位置情報の取得を可能にしてまいります。

GR-3:RTK移動局用GNSS(GPS+GLONASS+GALILEO)受信機。
NET-G3:基準局用GNSS(GPS+GLONASS+GALILEO)受信機。

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