トプコンはGLONASS衛星K1のL3信号受信に成功

2011.05.06

トプコンはGNSS受信機※1大手メーカーとしては初めて、次世代型GLONASS衛星※2K1から送信されたLL1,L2信号と、新しいCDMA方式※3のL3信号を4月7日の送信開始より1時間以内で確認いたしましたのでお知らせします。

K1は、打ち上げからおよそ30年を迎えたGLONASSの近代化のために開発された衛星で、2011年2月26日に打上げられ、地上およそ19,100kmの軌道上で活動しています。ロシア国防省によると、これまでのFDMA方式※4に CDMA方式を加えた新しい衛星測位システムは、現在運用中の衛星に比べ位置情報精度が2倍になると見込まれており、米国によるGPS測位システムや他の 実験運用中の衛星測位システムとは一線を画すものになります。さらに、今年中に追加の衛星打ち上げも計画されており、2-3機のバックアップ用衛星を含む 体制で全世界をカバーする見込みです。

 当社は他社に先駆けて2000年に米国のCDMA方式によるGPS測位システムとFDMA方式の GLONASS測位システムによるハイブリッド測位に成功しました。そして今回、両方式を搭載したK1衛星の信号受信は、当社のGNSS受信技術の高さを 示すものとなりました。今後も当社はお客様の測位精度向上に貢献していきます。

※1:測位衛星(米国のGPS衛星、ロシアのGLONASS衛星)からの信号を受信し座標情報を取得する装置
※2:ロシアの測位衛星システム
※3:Code Division Multiple Access:符号分割多重接続
※4:Frequency Division Multiple Access:周波数分割多元接続

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