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倉員 敏明
医療法人創光会くらかず眼科 理事長
さいたま市大宮・医療法人創光会くらかず眼科院長
愛媛大学医学部卒業。手術特化の眼科として、複数の眼科医によるチーム医療体制で2,200名以上の手術を行う(2025年)。手術器具・手術方法の開発や眼内レンズの研究にも取り組んでいる。
普段は度数の強いメガネをかけている人が、何かの拍子にメガネをはずして一目惚れされる…というのは少女マンガなどでよくある話。メガネは本来の容姿と違う印象を与えてしまうことがあります。そんな理由からか、日本でコンタクトレンズを使っている人は、約1500〜1800万人ともいわれ(※1)、特に40代以下の若い女性に多いようです(※2)。
※1公益財団法人日本眼科学会「コンタクトレンズ障害」https://www.nichigan.or.jp/public/disease/name.html?pdid=19
※2マイボイスコム株式会社「コンタクトレンズの利用に関するアンケート調査(第5回)」
https://myel.myvoice.jp/products/detail.php?product_id=28109
コンタクトレンズの仕組み
実は、コンタクトレンズの歴史は古く、1508年に、かの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチが最初に原理を発見しました。底が球状になったガラス製の容器に水を張り、顔をつけて目を開けたところ、外の景色がいつもと違うことに気づいたのです。水を張った容器が、コンタクトレンズと同様の役割を果たしたと考えられます。

光は何か物質に当たると屈折します。コンタクトレンズは、その光の屈折を利用した、近視・遠視・乱視を矯正する高度管理医療機器です。光は目に入ったとき、角膜や水晶体を通って屈折し、眼球の奥にある網膜という部分に焦点を合わせます。「近視」や「遠視」の人は、屈折に異常があって網膜上に焦点が合わず、はっきり見ることができない状態です。そこでコンタクトを装着することで、焦点を調節するのです。コンタクトレンズを装着して網膜に焦点が合う形状および度数は人それぞれ。そのため、医療機関で調べる必要があります。
※参考:一般社団法人日本コンタクトレンズ協会「コンタクトレンズとは」
コンタクトレンズの長所と短所
コンタクトレンズの最大の長所は、視野角の広さといえるでしょう。黒目(視線)と一緒にコンタクトも動くため、メガネのように視線だけ動かしても両端が歪んで見えることがありません。ものの大きさが実際と違って見えることも、レンズが曇ってしまうこともありません。
ただ、安全性でいえばどうしてもメガネに軍配が上がります。コンタクトレンズは、黒目の上に乗せて使いますが、実際は黒目に直接触れているわけではありません。黒目の上は常に涙で覆われているので、正確には表面張力で「涙の上に浮いている」状態です。しかし、涙の量が減れば不快感を招いたり、角膜を傷つけたりする恐れがあります。そもそも目にトラブルがあれば、装着することは避けなければいけません。
コンタクトレンズは「高度管理医療機器」に分類されますが、これは心臓のペースメーカーや人工関節などと同じ、もっとも慎重な取り扱いが求められる区分です。日常的に使うアイテムであるからこそ、医療機器としての重みを忘れず、医師の元で検査を受けることが大切です。
※参考:
メニコン「メガネと比べてこんな違いが!コンタクトレンズの長所・短所まとめ」https://www.menicon.co.jp/whats/column/detail23.html
鹿児島県眼科医会「コンタクトレンズのメリット・デメリット」
http://www.kagogankaikai.jp/eyeinfo/documents/contact.html

コンタクトレンズの正しい買い方
コンタクトレンズを買う際には、まず眼科を受診して、検査をしてもらいます。次に、眼科医と相談しながら、自分に合ったコンタクトレンズを決めてください。初めてコンタクトレンズを購入する場合は、装用練習も行います。最初は付けるのが難しいと感じるかもしれませんが、すぐに慣れるはずです。最後に正しい使用方法や注意事項を聞き、処方箋を貰って、コンタクトレンズを購入します。
また、コンタクトレンズを選ぶ際は、価格だけで決めるのではなく、酸素をどれだけ通しやすいか(酸素透過性)を基準に選ぶことが大切です。
※参考:一般社団法人日本コンタクトレンズ協会日本コンタクトレンズ協会「購入するには」
https://www.jcla.gr.jp/purchase/index.html

コンタクトレンズの正しい使い方
コンタクトレンズの使い方で特に注意したいのが、以下の2点です。
・帰宅したらすぐに外すこと
・目の状態の変化に注意を払うこと
目にトラブルが発生した場合は、すぐさまコンタクトレンズを外して眼科を受診しましょう。
コンタクトレンズを安全に使うために―定期的な検査の必要性
今はインターネットでも気軽にコンタクトレンズが購入できるため、購入するときに眼科を受診しない人や、その後定期的な検査を受けない人がいるかもしれません。しかし、先述したように、コンタクトレンズは、たとえ度なしのカラコンであっても医療機器です。目のトラブルを招く危険があるため、まずは眼科医を受診し、医師の指示通りの頻度で定期検診を受けましょう。
※参考:消費者庁「コンタクトレンズによる眼障害について」
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/
caution_054/assets/consumer_safety_cms205_210910_01.pdf
検査時に使う検査機器には、一度の測定で眼軸長、角膜曲率半径、コンタクトレンズ装着後の角膜形状変化など、たくさんの情報が得られるものがあります。定期的な検査を受けることで、重大な眼の疾患を見逃さず早期治療につなげるだけでなく、眼の状態を正しく確かめたうえで安全にコンタクトを使用することができます。




