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農業用ライトバーガイダンスシステムSystem 110活用事例(System 110)

GPSガイダンスシステムを水田の均平作業に活用!

東京のベットタウンである千葉県柏市の山崎農場様は稲作を中心とした農家である。農場主である山崎直之氏により、耕作面積を拡大してきた。日本ではここにきて農業が見直される風潮にあるものの、若者の農業離れが著しく跡継ぎを失った耕作放棄地が全国的な問題となっている。こうした状況に反し、水田を拡大してきた理由について山崎様は「農業を専門として収益を得るためには規模を拡大し、効率を上げるしかない。との結論に達し、耕作放棄地となる水田を引受け規模を拡大してきた」と語る。作付面積の小さい日本では大型農機による効率的な農業とは程遠い状況である。若い頃に西ドイツで農業研修した経験もあり、日本と海外の農業の違いを把握していた。それを日本に合う形に独自にアレンジして効率の良い農業を具現化してきたのである。

山崎様は「既に数年前からレーザーによる水田の均平作業の自動化には取組んできた。さらに、GPSのガイダンスシステム”System 110″により、均平作業のオーバーラップを最小限にして無駄を省いた」と語る。稲作の中でも”代掻き”と呼ばれる水田に水を張ってからの均平作業が最も効果が高いという。「代掻きは水の下の土を掻くので、水が濁ってしまい作業した痕跡が全く見えなくなってしまう。そんな時、System110を利用すれば、進路をガイダンスしてくれるので無駄の無い効率的な作業が可能となる。特にSystem110はLEDガイダンスバーが分離できるので必要な情報だけ表示してくれるので運転に集中できるところが使い易い」と山崎様は具体的な活用のメリットを示した。さらに、田植え時の基準線となるマーカーの代わりにもなるという。「マーカーは田植機によって土壌の表面に罫書かれるが風のある日は水面が波立ち全く見えなくなってしまうが、System110のガイダンスを利用すれば問題は解決する」と付け加え、従来の勘に頼る作業との違いを訴える。

食の安全・安心が叫ばれる中で”データで見える農業”を山崎農場は目指しているという。実際、米の出荷時には生産者名は勿論のこと、おいしさの指標となる食味計によるタンパク質の量なども表示している。「System110を利用すれば作業履歴がデータとして残るので、トレーサビリティー管理も容易になり、より詳細な生育情報を提供できるようになる」とこれからの農業に要求されることに対し、準備に抜かりは無い。

毎年、海外からの農業研修生も受け入れ、何事にも積極的に取組む山崎農場はこれからの日本の農業の有り方についてのひとつの道標となるであろう。

山崎農場 農場主 山崎直之様
インタビュー Movie

ユーザ名:山崎農場
使用機種: 農業用ライトバーガイダンスシステム System110