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オートステアリングシステム活用事例(System150/CropSpec)

一度オートステアリングに慣れてしまうと手動での運転が不安になってしまいます」

森本農場様は、北海道石狩郡当別町に約15haの農地を持つ個人農業事業主で、主に小麦の生産を行っている。同農場では、農機を自動制御するオートステアリングシステムSystem150とレーザー式生育センサーCropSpecを使用した可変施肥システムを活用した。
「このSystem150は本当にすばらしいですね」と話すのは、同農場の場主である森本隆志様。「以前、農機用のガイダンスシステムを代掻きで使用していましたが、精度の問題で他の用途には使えませんでした。しかし、このSystem150なら手元が見えず、従来なら多めに掛け合わせてしまうような夜間作業でも、掛け合わせ幅を2~3cmに設定しておけば、耕起作業に全く問題ありません。System150の精度は本当に信用できます。掛け合わせ幅をコントロールできれば燃料を無駄遣いしないで済み、作業効率も上がります。
一度オートステアリングに慣れてしまうと手動での運転が不安になってしまいます。今では病害虫防除など様々な作業で利用しており、夜間作業を含めトラクターを使用する作業の70~80%でこのオートステアリングシステムが使えると思います」と森本様は言う。
また、CropSpecを使用した可変施肥システムについて、「最初はどの程度作物の状態を把握できるのか半信半疑でした。しかし、実際使ってみると本当に凄いものができたなと感じました」と森本様は話す。
この可変施肥システムはCropSpecから農作物にレーザ光を照射、その反射光から窒素含有量を計測し、生育状況を把握。生育状況に応じてリアルタイムに施肥機をコントロールすることで、施肥量を制御するシステムである。
「私は勘が良いというか、この地域ではそれなりの実績を上げています。しかしそれは過去の経験の積み重ねで得たものです。これから農業を始める人たちにとっては、この経験が無いことは凄くハンデになります。人に伝えられない勘の部分をこのシステムならカバーできると思います。過去に作物を育てたことのないような状態が良く判らない新しい畑を開拓するなど規模を拡大する際や、質と量を取る際に威力を発揮するシステムだと思います」と森本様。
同農場では肥料の量が減ったにも関わらず、今年の小麦の収穫量が1割程度増え、小麦の品質も揃い歩留りが4~11%向上したという。
「今まで朝から晩まで一生懸命肥料をやってたのに何だったの?という感じですね。勘を頼りにやっていた今までの概念が180度変わりました。必要な所に必要な量だけ肥料を播くというのは理想的です。それを実現する事は、凄いことだと思います」と森本様は驚きを隠せない。
最後に、「農家の高齢化により、圃場集約が更に進むと思います。農業の効率化は避けて通れないと考えていますので、今後はこのようなシステムが必要になってくると思います」と農業のIT化に向けて森本様の更なる挑戦は続く。

ユーザ名:森本農場
使用機種: オートステアリングシステム System150
      レーザー式生育センサー CropSpec