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3次元レーザースキャナー導入事例(GLS-1000)

世界遺産登録への架け橋に – 錦帯橋を3次元スキャン!

株式会社大建測量エンジニア様は、測量、工事測量、生産設計業務など幅広いサービスを提供する、北九州市に本社を置く測量会社である。同社は2010年5月、山口県岩国市にある錦帯橋の3Dスキャニングを、3次元レーザースキャナーGLS-1000で行った。
全長193.3m、国内最古の木造5連アーチ橋は、日本三大名橋の一つとして名勝に指定されている。1673年の創建以来、流失と架け替えを繰り返しながら受け継がれてきた錦帯橋は、現存する木造橋(現在工法を除く)として世界最長の35.1mという径間を持つ。この錦帯橋を世界文化遺産へ登録しようと、岩国市は専門委員会を編成した。
同社取締役の椛嶋様は、「委員会のメンバーである熊本大学からスキャニングの依頼をいただきました。夢のある話で世界遺産登録の手助けになればと、迷わず引き受けました」と語る。完璧といわれる錦帯橋に投じられた架橋技術と、架け替え技術の粋を伝えるためには、橋のディテールを全方向から視覚化する3次元CGが必要不可欠。その元になるデータを取得して欲しいという依頼だったという。
現場で実測を行った清家様は、「多くの人が橋を渡っていると揺れや振動で正確なデータが取れません。そこで人通りの少ない早朝から実測を始めました。橋上や河川敷、橋げたの裏など22箇所からスキャニングを行い、2日間で作業を終えました。2日といっても実際には朝5時から9時までを2回、計8時間ですから、1日でスキャニングを終えたようなものです。計測スピードの速さにはあらためて感動しましたね。他の手法では考えられません」と説明する。椛嶋様はまた、「距離30m先を1cmピッチ程度でスキャンしたのですが、非常に高密度で高品質なデータということで、熊本大学からも好評を得ることができました」と、GLS-1000のプリサイススキャン技術を評価する。また、当日はテレビ局をはじめとするメディアが取材に訪れ、錦帯橋の世界遺産登録に対する期待の大きさを伺わせた。
近年ヨーロッパではCG化した文化財データをバーチャル博物館で公開しているという。今回のスキャンデータをもとに作られる3次元CGが、世界中の人々の目に触れる日も近い。

ユーザ名:株式会社大建測量エンジニア
URL:http://www.daiken-se.co.jp/

使用機種: 3次元レーザースキャナー GLS-1000