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3Dレーザースキャナー活用事例(GLS-2000)

GLS-2000の高い機動力と使い勝手なら複雑な地形でも素早く簡単に計測

有限会社和泉測量様は、群馬県渋川市の測量会社である。トレンドを敏感にキャッチ、情報化社会の到来に向け、近隣に先駆けてGISシステムや3Dレーザースキャナーを導入するなど、新技術の導入に積極的だ。そんな同社が、GLS-2000を導入した。

今までは機動性に課題

「弊社は2005年に長距離型3Dレーザースキャナーを導入し、多くの現場で実績とノウハウを蓄積してきました」。そうお話いただく同社代表取締役の奥泉春夫(おくいずみはるお)様に、GLS-2000を選ばれた理由を伺った。「以前から使用しているスキャナーは、長距離まで測定できるのですが、大型な事に加え、多数のターゲットとPCが必要となり、機材の多さゆえの機動性に課題を感じていました。実際、器械点の盛り替えは1日に最大でも7ヵ所程度しかできず、作業に3人は必要でした。作業効率の向上を図るべく機動力のある機材を探していたところ、GLS-2000に出会ったのです」。

GLS-2000で計測作業の効率が大幅に向上

導入の効果について、同社情報システム室室長の太田学志(おおたたかし)様に伺った。「導入して最初に使用したのは土砂崩れの現場で、災害の現況と成形後に計測してその切り盛りした作業土量を確認するためのものでした。現場の大きさは幅50m延長距離150mとそれほど大きなものではないのですが、崩落現場は複雑な形状をしていますので、多くの器械点移動が必要です。今回は10カ所盛り替えましたが、1日足らずで計測を終えることができました。従来のスキャナーですと、1.5~2日は掛かっていましたね。また、GLS-2000は小型ですし、単体で計測できますから、作業員が2人で済みます。機動性の高さが、作業効率のアップに効いていることを実感しました」。
さらにもう1つ気に入っている点があるという。「それはレジストレーション手法として器械点・後視点法が使えることです。従来機では精度を確保する場合、タイポイント法での計測となります。多くのターゲットが必要となり設置場所の選定には経験が必要です。これは時間が掛かるうえ誰にでもできる作業ではありません。その点、器械点・後視点法は、ターゲットが1つで済みますし、我々のような測量会社の人間には非常に馴染みやすい方法です。そのほか操作も簡単で、トータルステーションが扱えれば、すんなり使う事ができました。さすが測量機メーカーのスキャナーは一味違うなと感心しています」。

用途に合わせてフレキシブルに対応

最後に今後の活用法について奥泉社長に伺った。「スキャナーでの計測は、突発的な依頼が多く、迅速な対応が求められます。、形状が複雑な現場ではGLS-2000、広範囲な計測が必要な現場では従来機と用途に合わせて機材を使い分けて、柔軟に対応していきたいと考えています。また、石垣やダムなど、構造物の変位計測にも活用していきたいですね。」GLS-2000の導入を機に、和泉測量様のスキャナー活用が、さらに加速していくことであろう。

※ i-Constructionは、国土交通省国土技術政策総合研究所の登録商標です。

ユーザ名:有限会社和泉測量
URL:http://www.izumi-sokuryou.co.jp

使用機種: 3Dレーザースキャナー GLS-2000
      ScanMaster Ver.3.0
     


取材協力:株式会社ソッキテック
URL:http://www.sokitec.co.jp