Through the Lens(スルー・ザ・レンズ)、略してTTL。私たちトプコンは、新しくオウンドメディアを立ち上げるにあたって、迷うことなくこう名付けました。
カメラをよく使う方は聞いたことのある言葉かもしれませんが、この「TTL」という言葉は、写真、そしてトプコンと深い関わりのある言葉です。
レンズを通して光を測定する画期的な方式
Through The Lens=TTLは、読んで字のごとく、カメラの内部に入る光の量を“レンズを通して”測定する測光方式のこと。この測光方式は、トプコンの前身である東京光学機械株式会社が1963年に世に送り出した一眼レフカメラ「トプコンREスーパー」に、世界で初めて搭載されたものでした。
一般的にカメラでの撮影時には、絞りやシャッタースピードを調整することでフィルムやセンサーに当たる光の量を調整すると、写真全体の明るさが決まります(スマートフォンも同様)。従前はカメラ外部の露出計で光量を測定し、絞りやシャッタースピードを調整していましたが、TTL測光では撮影するレンズを実際に通った光を測定するため、被写体に対してより適正な明るさの調整が可能になりました。この測光方式は、いまなお世界中のカメラで脈々と受け継がれています。
トプコンのカメラの歴史については、こちらもご覧ください。

トプコンREスーパー発売時のチラシ
これからも、未来を発見し続ける企業として
当時、画期的な新機能として世界的にも注目されたTTL。今回新しくオウンドメディアを立ち上げるにあたって、私たちの新進性を象徴するものとして、サイト名に採用しました。誰もが簡単に写真を撮れる時代のスタートに貢献できたことを、私たちは今でもうれしく思っています。
トプコンは現在も「医・食・住」の領域で、社会的課題を解決することを大前提として、最新技術を取り入れた製品やソリューションを生み出しています。
「医」では眼疾患の早期発見・早期治療に貢献するための「眼健診(スクリーニング)」の仕組みづくり
「食」では食糧不足の懸念を解消するために農業や酪農の生産性や品質を高める「農業の工場化」
「住」では増加するインフラ需要に対応するために建設工事の生産性や品質を高める「建設工事の工場化」
世界中の人々の健康で快適な生活のために、「未来を発見する」企業であり続けたいと考えています。
Through the Lensでは、そんなトプコンの多様な機器やソリューションと社会とのつながりを、トリビア的にご紹介していきます。ストレートな製品紹介ではなく、楽しく読める記事をモットーに、物語としての楽しさを大切にしました。皆様の社会への好奇心を駆り立てる一助になれば幸いです。
「未来を発見する」トプコンのブランドコンセプトムービーはこちら
https://www.topcon.co.jp/about/video/