測量作業の高速化は会社の評価向上にも貢献
有限会社ケンソク技研様は、宮城県の利府町を拠点として、道路工事測量を中心に各種工事測量を得意とする測量会社である。同社は、地形測量の効率化を目的に、土木測量に特化したGNSS受信機GSX2と電子野帳プログラムSDR8 シビルマスター+GNSSオプションを導入した。
少人数で
複数の現場をこなしたい
同社の代表取締役である佐藤尚史(さとうなおふみ)様に、導入の経緯から伺った。「東日本大震災後、地形測量業務の発注が増えています。業務の獲得に向け、限られた人員で複数の現場を効率的にこなしたいと考えており、ワンマン観測、しかもすぐに座標値が出せるシステムに強い興味がありました。そこで提案いただいたのが、GSX2だったのです。デモを拝見すると、想像以上に操作が簡単で、しかもFixまでの時間が短いことが印象的でした。このシステムであれば、十分に作業の効率化が図れると判断しました」。
地形測量の作業スピードは
トータルステーションの2倍以上
導入した効果について佐藤社長は、「集団移転団地の造成現場での地形測量に使用し、すぐに導入が正解だったことを実感しました。弊社はこれまでも、自動追尾トータルステーションでワンマン観測を数多くこなしています。ただ、造成工事現場には、基準点が1点しかない場合があり、トータルステーションではもう1点の基準点を作らなくてはいけません。GSX2なら、この1点だけで測り始めることができるので助かります。また、トータルステーションでは視通が取れないと機械を移動しなくてはいけませんが、GSX2なら、深い草地でもまったく気にせずに入っていく事ができます。測量作業のスピードは、自動追尾トータルステーションと比べても、2倍くらい速くなっていると思います」。
測量作業の高速化は、会社の評価向上にも役立っているという。「造成工事現場での測量は、重機作業を中断してもらうことがあります。現場全体の進捗にも関わるので、素早く観測を終えることが大変重要です。また、急な測量の依頼も多いですが、今まで以上に柔軟かつ短時間で対応できるようになりました。
このことは、発注者からも高く評価いただいています」。
効率化を武器に
更なる業務拡大を図る
最後に、佐藤社長へ今後の抱負を伺った。「GSX2のおかげで、地形測量・杭打ちは勿論のこと、広域(田等)の境界設置及び河川等の横断測量で、かなりの効率を上げています。次は、電子平版測量に使用してみたいですね。同じような結果を期待しています。効率化を積極的にアピールして、業務の拡大を図りたいですね」。


ユーザ名:有限会社ケンソク技研
使用機種:
GNSS受信機 GSX2
電子野帳プログラム SDR8 シビルマスター + GNSSオプション
取材協力:株式会社東日精光
URL:http://www.touniti.co.jp