トプコン山形 新厚生棟・3号館が竣工
~基幹工場の生産性50%向上とクリーン環境強化で、グローバルなモノづくりを加速~株式会社トプコン(本社:東京都板橋区、代表取締役社長:江藤 隆志)は、グループのモノづくりを支える基幹工場である株式会社トプコン山形(所在地:山形県山形市)の、新厚生棟および3号館の竣工を2025年10月23日に迎えます。これにより、トプコン山形は、今後のグループの持続的成長を支える生産基盤として、地域にも世界にも貢献してまいります。

新たに竣工する両工場では、トプコンが注力する眼科用医療機器や測量機器の生産体制を刷新。本竣工により、以下のような多面的な効果が期待されます。
- 生産エリアの拡大による生産能力の強化 (※2023年度自社比 約50%増)
- 生産ラインの清流化による生産効率の適正化
- DX基盤の整備と将来的な拡張性の確保
- 製品品質のさらなる安定化
- 地域との共生による持続可能な工場の実現
今回の拡張は、トプコン山形の基幹工場としての機能をさらに強化するものであり、今後の成長戦略を足元から支える重要な取り組みとなります。
新工場建設の背景と目的
トプコン山形は、長年にわたりグループの中核を担う基幹工場(日本国内における主力工場)として、高品質な製品を生産し、グローバル市場への安定供給を支えてまいりました。しかし近年、事業成長に伴う生産能力の逼迫や、老朽化した建物の活用を含む製造スペースの制約に加え、商談・展示機能の整備不足により、フラッグシップ工場としての発信力に課題がありました。こうした状況を受け、当社は新厚生棟および3号館の建設を決定し、今後の安定的な生産体制の構築に向けて、取り組みを進めていくことにいたしました。
工場拡張がもたらす効果
今回の拡張により建屋ごとに生産体制を見直し、作業動線の最適化や作業効率の向上が図られたほか、将来的な需要拡大を見据えた生産スペースの拡充により、今後の事業成長に伴う増産にも柔軟に対応できる体制が整いました。
また、電子棚札の導入をはじめとするDX施策をすでに一部展開しておりますが、拡張によって生まれた空間的余裕を活かし、今後は搬送ロボット(AGV:無人搬送車)の導入など、さらなるスマートファクトリー化も見据えています。DX化は、省人化による効率化だけでなく、人の動きを最小限に抑えることで組み立てエリアのクリーン度向上にも寄与するなど、生産効率性と品質向上の実現が期待されています。
地域社会と環境への配慮
新工場建設にあたり、地域との共生と環境への配慮を重視し、持続可能な工場運営を目指します。地域への貢献としては、積極的な現地採用を通じて地域経済に寄与するとともに、災害時には敷地の一部を一時避難所として開放し、地域社会に寄り添った取り組みを進めていきます。さらに、再生可能エネルギーの活用や屋上緑化の導入により、CO₂排出削減と環境負荷の低減にも取り組みます。
今後の展望
新工場は、トプコングループの「モノづくりの中核拠点」として、国内外の顧客ニーズに応え、次世代技術を活用した製品開発・供給の基盤となることを目指しております。今後も品質・生産性の両面で高いレベルを維持し、持続的な成長に貢献してまいります。
【新工場概要】
■ 新厚生棟 増設 | ■ 3号館 新設 |
面積/構造 ※増設部分のみ 延べ床面積:1,272平方メートル(㎡) 建物面積:791平方メートル(㎡) 構造:鉄骨造(S造) 階数:事務所棟2F建て | 面積/構造 延べ床面積:10,103平方メートル(㎡) 建物面積:3,849平方メートル(㎡) 構造:鉄骨造(S造) 階数:工場棟3F建て |
【株式会社トプコン山形概要】
代表者 | 代表取締役社長 宮田 和明 |
所在地 | 〒990-2196 山形県山形市大字漆山字石田547番地 TEL:023-686-3987(代表) / FAX:023-686-4303 |
設立 | 1946年(昭和21年)12月 |
資本金 | 3億7,100万円 |
拠点 | 西工場 〒990-2196 山形県山形市大字漆山270-2 TEL:023-684-7198(代表) / FAX:023-681-0605 白河工場 〒961-8061 福島県西白河郡西郷村大字小田倉字上野原459-26 TEL:0248-25-1991(代表) / FAX:0248-25-2900 |
従業員数 | 364名(2025年4月現在) |
事業内容 | 眼科用医療機器、眼鏡店用検査機器、測量機器等の光学系精密機器の製造 |
URL | https://www.topcon-yamagata.co.jp/ |