国産光学機器のパイオニアから、「医・食・住」のソリューションプロバイダーへ
チャレンジ精神を持ち続ける1932年創業のベンチャー企業
1932年9月、測量機の国産化を目的に陸軍省の要請で、服部時計店精工舎の測量機部門を母体に「東京光学機械株式会社」を設立。1989年株式会社トプコンに社名を変更。オプトメカトロニクスによる測量、眼科向け医療機器を中心とした総合精密光学機器メーカーとして確固たる地位を築いてきました。
1990年代以降は、海外M&Aにより、建機の制御技術、精密GNSSやIT農業といった新しい事業分野に進出し事業を拡大。創業以来培った独自技術をベースにIoTとネットワーク技術を駆使したDXソリューションにより「医・食・住」の社会的課題の解決に取り組んでいます。
創業(1932年)~ 国産光学機器のパイオニア
1932年(昭和7年)9月、測量機の国産化を目的に陸軍省の要請で服部時計店精工舎(現、セイコーホールディングス)の測量機部門を母体に勝間光学機械製作所のレンズ工場施設を買収して東京光学機械株式会社を設立。測量機、双眼鏡、カメラや照準眼鏡を生産。
戦後は、双眼鏡の生産に主力をおき、主に米国向けに輸出。さらに、測量機を生産し戦後の国土復興と開発に貢献。
1947年医療機器事業を開始、1950年眼鏡卸商協同組合からの要請で検眼機の国産化を目的にレフラクトメーターI型を開発し、販売を開始。
1950年代半ばには国内カメラ需要の増加により売上・利益ともに増大、1963年世界初のTTL開放測光方式を採用した一眼レフカメラを発売、海外市場からも高い評価を受けた。
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1933年本社工場
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1960年頃のレンズ工場
1970年代~ オプトメカトロニクスでヒット商品創出
1970年グローバル展開の先駆けとなるオランダとアメリカに販売会社を設立、1979年シンガポールに販売会社を設置。また国内においても測量機、医科器械の販売子会社設立や福島県の生産拠点を設置するなど国内外において製販拠点の強化を図った。
1978年~1979年に発売したレフラクトメーターRM-100と光波距離計DM-C1/C2の爆発的なヒットにより企業体質を一変、総合精密光学機器メーカーとして確固たる地位を築いた。
1986年香港に当社初の海外生産拠点を設立。その他アジアでの販売会社の設立などグローバル展開を拡大。
1989年「株式会社トプコン」に社名を変更し、企業風土改革と企業力強化を図った。
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レフラクトメーター
RM-100 -
光波距離計
DM-C1/C2 -
トータルステーション
GTS-3シリーズ(大ヒット商品)
1990年代~ 海外M&A戦略で事業領域を拡大
1994年建設機械の自動制御事業、2000年精密GNSS技術と2つの米国ベンチャー企業の買収によりその後の事業の飛躍的発展となる礎を築く。
2006年世界初のOCT(光断層干渉計)と眼底カメラを融合した3次元眼底像撮影装置を発売。
2008年株式会社ソキアに対しTOBを実施しポジショニング事業の国際競争力強化を図った。
また、2006年IT農業事業、眼科ネットワーク事業、2007年移動体制御事業、2008年3Dレーザースキャナー事業、2010年眼科用レーザ治療器事業とM&Aによる新規事業を開拓し、事業拡大を加速した。
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ICT自動化施工
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IT農業
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3次元眼底像撮影装置
3D OCT-1000
2010年~ グローバル投資を加速
2011年より実施した事業構造改革(選択と集中)により、外部環境に左右されない強固な企業体質への確立を実現するとともに、成長性の高い事業へ経営資源を集中させた。
2013年タッチパネル操作のみで眼底断層画像および眼底画像の撮影が行えるフルオートOCT(3次元眼底像撮影装置)を発売。
2014年以降グローバル投資を加速し、2014~2015年複数のM&AによりIT農業事業の拡大を図った。また、2017年アメリカにアイケアIoTビジネスの推進拠点を設立、2018年フィンランドのIoTシステム開発会社の買収で、眼疾患スクリーニングビジネスを創出。
先端のIoTやIT技術を融合し、DXソリューションにより「医・食・住」の社会的課題に取り組んでいる。
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フルオートOCT
3D OCT-1 Maestro -
眼疾患スクリーニングビジネスを創出
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M&AによりIT農業を拡充