2022-11-24

トプコンの目指す方向「住」―誰もが安心して生活できる社会基盤をつくるために

目次

世界では、高まるインフラの需要に対し、十分な投資が確保できず、建設に関わる技能者も不足しています。さらに、気候変動に伴う災害の激甚化や頻発化により社会インフラのメンテナンスや強靭化が求められています。トプコンは豊かに暮らせる街づくりのため、建設工事の効率化と品質の向上に取り組んでいます。

 

課題:高まるインフラ需要と自然災害の激甚化

都市開発や災害対策のための世界的なインフラ需要

世界には、安全な橋がないために病院や学校へ行くことができず、医療や教育、雇用などの機会を逃している人が約10億人いるといわれています(※1)。新興国では急速な人口増加と経済発展に伴って、都市の発展を支える社会インフラの整備が求められています。

 

一方で先進国においても、都市の再開発や、老朽化した道や橋のメンテナンスのために工事の需要が高まっています。さらに昨今の気候変動の影響で、災害対策を目的としたインフラの強靭化が世界中で求められています。誰もが安心して暮らせる社会基盤をつくるため、インフラ投資は世界全体で、2017年から2035年までに総額69兆ドルが必要だといわれています(※2)。しかし、高騰するインフラ需要に見合う十分な建設投資が確保できず、また工事を担う技能者も不足しています。

※1 Bridges to Prosperity 推計

※2 マッキンゼー・グローバル・インスティテュート推計 “Bridging infrastructure gaps”

 

対策:建設工事の工場化

建設工事のワークフローの一元管理で生産性の向上と人手不足を解消

建設投資や技能者が不足するなかで、世界的に高まるインフラ需要に対応するには、建設工事の生産性をさらに向上させることが必要です。

 

建設工事は熟練技能者への依存度が高く、デジタル化・自動化がなかなか進んでいません。トプコンは、建設工事のワークフローである測量・設計・施工・検査をデジタル化・自動化することで作業を最適化し、生産性向上と人手不足の解消を図ります。

 

具体的には、3次元計測機器を活用して現場全体を3次元デジタルデータ化し、建機をロボット化するICT自動化施工システムとクラウド上でデータを一元管理するシステムを組み合わせることで、生産性と品質を向上させる「建設工事の工場化」が必要であると考えています。

 

未来:豊かな生活と経済成長の足掛かり

誰もが安心して豊かに生活できる社会基盤を

「建設工事の工場化」により、生活の基盤となるインフラが整備されることで、災害にも強く安心して生活できる街づくりに貢献します。安定した社会インフラが整うことで、医療や教育、雇用の機会が増え、産業が活性化し、国や地域の経済成長へつながります。

 

また、ICT自動化施工システムは、建機の稼働時間を約3割低減することができ、CO2の削減にも貢献します。トプコンは、環境にも配慮した「建設工事の工場化」で持続可能な街づくりに貢献し、誰もが安心して豊かに生活できる未来を目指しています。

 

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