タイ王国の国家的データ活用プロジェクトで3次元データを活用したICT施工の現場見学会を開催
株式会社トプコン(本社:東京都板橋区、代表取締役社長:平野 聡)は西尾レントオール株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:西尾公志)と共同で、タイ王国のインフラ整備技術発展の支援を目的に、TIGORS projectの一環として高精度測位を活用したi-constructionによる施工見学会を、日本道路株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:石井敏行)の技術協力のもと共同で実施しました。
日本道路のタイ現地法人THAI NIPPON ROAD Co Ltd.が施工する「ATTRIC プルービンググラウンド建設工事」にて行われた見学会では、タイ国行政関係者、チュラロンコン大学などの学識者、タイや日本の民間企業などからの総勢90余名の参加者に対し、国家CORSデーターセンター( NCDC )から配信されたRTK*1補正データ を活用したバックホウのマシンガイダンス技術、モーターグレーダーのマシンコントロール技術、アスファルトフィニッシャのマシンコントロール技術を披露しました。
参加者からは「実物を見ることができて理解が深まった。」 「NCDCとICT施工は、これからのインフラ整備に重要な役割を果たすだろう。」 との声があがり、今後のタイ王国におけるGNSSを活用したi-Constructionの展開が期待されます。
■TIGORS projectとは
タイ王国は、複数の政府機関によって設置された電子基準点*2を統合し、国家データセンター「NCDC」を設立しました。そして、本年3月に民間企業を含むユーザーに対してRTK補正データを含む高精度測位データの提供を開始しました。
日本政府は、JICA(独立行政法人国際協力機構)の技術協力プロジェクト「タイ国電子基準点に係る国家データセンター能力強化及び利活用促進プロジェクト(通称「TIGORS Project」)」を通じてNCDCからの安定的な高精度測位データの配信と利活用促進を支援しています。タイ全土で高精度測位データの利用が進むことにより、新しいビジネスやイノベーションの創出が期待できます。
*1 RTKとは“Real Time Kinematic”の略。地上に設置した「基準局」からの位置情報データによって、高い精度の測位を実現する技術です。
*2 電子基準点とはGNSS(Global Navigation Satellite System:全地球航法衛星システム)からの位置情報に関する電波を連続的に受信する基準点のこと。電子基準点網が統合的に管理・運用され、データセンターにおいて電子基準点網からの正確な位置情報や補正情報が適切に解析・配信されることにより、地球上の位置や標高等を正確に測定すること(高精度測位)が可能となります。
【西尾レントオール株式会社概要】
設立 | 1959年10月26日 |
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商号 | 西尾レントオール株式会社(NISHIO RENT ALL CO., LTD.) |
代表者 | 代表取締役社長 西尾 公志 |
本社 | 〒542-0083 大阪府大阪市中央区東心斎橋1-11-17 TEL.06-6251-7302(大代表) FAX.06-6252-0285 |
資本金 | 8,100百万円 |
売上高 | (連結)161,756百万円(2021年9月期) |
社員数 | (連結)4,441名(2022年3月末現在) |
上場証券取引所 | 東京証券取引所プライム市場〔証券コード:9699〕 |
事業内容 | 総合レンタルおよび関連事業、各種機械器具の開発・製造、運送業、修理整備業、各事業で取り扱う物品の販売 |
URL | https://www.nishio-rent.co.jp |