レーザーを使用した作物の生育状況を非接触で計測する レーザー式生育センサー「CropSpec」を発売

2013.03.08

株式会社トプコン(本社:東京都板橋区、取締役社長:内田 憲男)は、作物の生育状況を非接触で計測する新開発のレーザー式生育センサー「CropSpec」を発売いたします。

近年の農業生産現場では育成や品質予測に基づく安定的で適切な栽培技術が求められています。また、肥料価格の高騰や低炭素社会実現への時代背景から低投入型農業への技術要望が高まっており、土壌や作物生育診断を活用した施肥体系が普及しはじめています。

CropSpecは対象とする農作物の生育度をリアルタイムに計測する生育センサーです。計測にはレーザー光を使用していますので、周囲の明るさに影響されず昼夜を問わず広範囲を非接触で安定して計測することができます。
CropSpecは可変式の施肥機と組み合わせて使用することにより、生育度合に合わせた肥料散布をリアルタイムに行う事ができます。必要な場所に必要な量の肥料を散布する事で効率の良い低投入型の農業の実現を支援するだけではなく、肥料過多による倒伏減や品質の均一化も期待できます。
また測定した農作物の生育状況をマップ化することもできます。従来は感覚的に把握していた圃場の状況を定量化されたマップで可視化できますので、経験と勘の世界からデータに基づいた細やかな管理を行う事が可能になるだけではなく、情報共有や後継者への指導にも活用する事ができます。

普及推進事項として採択
CropSpecは十勝農業試験場が研究している「レーザー式生育センサーを利用した秋まき小麦に対する可変追肥技術」にて使用されているシステムです。当研究は平成23年度成績会議において【普及推進事項】として採択されました。

レーザー式生育センサー CropSpec

【主な特徴】

■レーザーを使用した生育センサー
レーザー光を使用していますので従来の太陽光を利用したセンサーのように周囲の明るさに左右されず、安定して広範囲の計測ができます。

ガイダンスシステムと連動
ガイダンスシステムSystem110にCropSpecを取り付けることで、窒素量のマップ作成、可変施肥コントロールができます。

圃場内の育成度のバラツキを可視化
CropSpecで計測された農作物の生育度をマップにすることができます。圃場内の状況を可視化して把握でき、情報を確実に共有できます。

CropSpecで計測された作物の窒素量マップ

【その他】

発売時期2013年3月
販売価格本体標準価格オープン価格


レーザー式生育センサー CropSpec 製品情報ページ

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