世界初のFDA認証 「AI自動診断システム」 で戦略的提携!

AI画像診断で糖尿病性網膜症による失明の予防に取り組む
2018.10.23

株式会社トプコン(本社:東京都板橋区、代表取締役社長:平野聡)の完全子会社であるTopcon Healthcare Solutions, Inc.(本社:米国 ニュージャージー、社長:馬場昭文)とヘルスケア領域における最先端のAI自動診断技術を有するIDx Technologies, Inc. (本社:米国 アイオワ、CEO マイケル・アブラモフ、(以下IDx社)) は、IDx社が開発した世界初の糖尿病性網膜症AI自動診断システムに関する独占契約を締結しました。

「IDx-DR」は、眼底画像から糖尿病性網膜症を即座に検出するシステムとして、FDA(米食品医薬品局)が世界で初めて認証した自律型AI診断システムです。本合意に基づき、両社は米国における「IDx-DR」の販売において、トプコン製フルオート眼底カメラ 「TRC-NW400」 を独占的に採用することになります。(画角55°未満のフルオート眼底カメラに限る) 尚、トプコンは本契約の範囲外のAIを活用したソリューションにおいては、引き続き他社との連携を続けて参ります。

「診療現場において、自律型AI診断が効果的に機能する為には、使いやすさと、常に高品質の画像が得られることが極めて重要です。」、さらに「トプコンは、フルオートで使いやすい眼底画像診断装置の開発において、革新的なマーケットリーダーです。我々は、疾患の早期発見を誰もが簡単に、手ごろな価格で提供することで、失明予防と眼の健康に貢献できる」と医学博士で、IDx社創業者兼CEOであるマイケル・アブラモフ氏は語っています。

トプコン、IDx社ともイノベーションの歴史があります。 IDx社は2018年4月にIDx-DRのFDA認証を取得しました。世界で初めて画像や結果の解釈を医師に依存しない自律型のAI診断システムをFDAが認証したのです。トプコンは、世界で初めてスペクトラルドメイン(SD)式、およびスウェプトソース(SS)式の網膜の断層撮影を行う光干渉断層撮影装置(OCT)を市場に投入しました。最近では3D OCT-1 Maestro(SD式)とDRI OCT Triton(SS式)という3次元眼底撮影装置を販売しています。

トプコン常務執行役員・アイケア事業本部長の大上二三雄は「IDx社との提携により、アイケア市場のパイオニアとしての地位がさらに確固なものになります」また、「糖尿病患者が増加している現状、IDx社との連携により、効率的な診断ワークフロー、画像技術、およびAI診断ツールを提供することで、AI自動診断の普及に努めたい。」と述べています。

今回のFDA認証は、「IDx-DR」のAI自動診断システムが、プライマリケア(初期診療)の環境下で、専門医並みの診断が行えることを実証した臨床事例のひとつとなりました。「IDx-DR」は「TRC-NW400」に関して最小限のトレーニングを受けたオペレーターが撮影した網膜のデジタル画像を独自のAI アルゴリズムで解析し糖尿病性網膜症の陽性か陰性かの判断を行います。これまで、正しい診断結果の検出率は実に96%にのぼっています。

世界的に糖尿病患者が増加している現状において、トプコンとIDx社は、この様なAI自動診断システムの普及を目指し、誰もが簡単に手ごろな価格で受診できる環境を整える事で、疾患の早期発見、早期治療、ひいては失明予防と眼の健康に貢献していきます。

IDx社概要

会社名IDx Technologies, Inc.
代表者CEO and Founder Michael D. Abramoff, MD, PhD
本社所在地2300 Oakdale Blvd., Coralville, IA 52241
設立2010年
URLhttps://www.eyediagnosis.net/

IDxは、2010年にグローバルヘルスケアの品質の向上、更にリーズナブルでより身近なものにすることをミッションとして創業。画像から疾患を検出する臨床自律型アルゴリズムの開発に注力し、プライマリケア(初期診療)でのAI診断を可能とすることで、患者に対しリーズナブルな料金で高精度の診断結果の提供を目指しています。

現在は、黄斑変性、緑内障、アルツハイマー病、心血管疾患、および脳卒中リスクを検出するためのさらなるAIベースの診断システム開発に取り組んでいます。

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