ドローン測量に革命!『TSトラッキングUAS』を発売

i-Constructionにおけるドローン測量の作業効率を大幅に向上
2017.09.08

株式会社トプコン(本社:東京都板橋区、代表取締役社長:平野 聡)は、トータルステーションでドローンを自動追尾し、世界で初めて*1標定点*2を不要とし大幅な省力化を実現する空中写真測量システム『TSトラッキングUAS』を発売いたしました。

併せて本システムのリリースと同時に、株式会社衛星ネットワーク(本社:東京都港区 代表取締役社長:松本 崇良)、は『TSトラッキングUAS』に必要な機器を標準搭載した専用ドローン「enRoute QC730-TS」(開発・製造元:株式会社エンルート 本社:埼玉県朝霞市 代表取締役社長:瀧川 正靖) を発売いたしました。

ドローンによる空中写真測量は、工事現場の地形を3次元モデル化することが容易なため、国土交通省の推進する『i-Construction』仕様による施工の増加に伴い活用が盛んになってきました。
しかしながら、従来のドローン測量は、撮影用カメラの位置決めに必要な多数の標定点の設置に時間が掛かったり、安定した測定精度を確保する為に専門的な知識やノウハウが必要であり、生産性と精度の両面で大きな課題を抱えていました。

そこで当社では、長年に渡り蓄積した写真測量と移動体計測*3の技術をドローン測量に応用した『TSトラッキングUAS』を開発しました。標定点の設置を不要とすることで生産性を大幅に向上させるだけでなく、専門的な知識を必要とせずに安定した測定精度を実現する、従来の課題を解消する画期的なシステムとなります。
また本システムは、本年3月に改訂されたドローンを用いた空中写真測量の作業要領に記載のある、『カメラ位置を直接計測できる手法を併用する場合は、標定点の設置は不要とすることができる』に対応した初めてのシステムです。
専用ドローンは株式会社衛星ネットワーク(開発・製造は同社の子会社である株式会社エンルート)から供給いたします。株式会社エンルートは国内における産業用マルチコプタータイプドローンのリーディングカンパニーです。同社生産の専用機体を供給することで、ドローン機体のメンテナンス、トレーニング、保証など、ユーザーが『TSトラッキングUAS』 を円滑に運用できる体制を整えました。

【主な特長】
『TSトラッキングUAS』は、ドローンに搭載するカメラに専用のプリズムを取り付け、自動追尾型トータルステーションで連続測定することで『カメラ位置を直接計測できる手法』としています。本システムの利用で標定点の設置・計測が不要となり、従来法に比べ6倍程度*4の作業効率の向上を図ることができます。

なお、本システムは特許を取得しています。

*1 トータルステーションでカメラの位置を測定するシステムとして。2017年9月現在、当社調べ。
*2 標定点とは、撮影時のカメラの位置や姿勢、隣り合う写真の相互関係、写真と撮影地域の3次元座標系との対応を求めるために用いる、地上に設置した基準点のこと。
*3 トータルステーションをセンサーとして用いたICT建機システム(マシンコントロール・マシンガイダンス)
*4 当社検証結果による。

【TSトラッキングUASのシステム構成】
TSトラッキングUASは、UAVユニットとトータルステーションユニット、3D点群処理ソフトウェアで構成されます。

【その他】
発売時期:2017年9月

TSトラッキングUAS 紹介ビデオ

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