トプコンはIBM(NYSE: IBM) とパートナーシップを締結

2016.06.24

株式会社トプコン(本社:東京都板橋区、代表取締役社長:平野 聡)、トプコンが50.1%の株式を保有するifa systems AG (FSE: IS8)およびその子会社である米 Inoveon Corporationのトプコングループ3社とIBM(NYSE: IBM) は、IBM Watson Healthの眼科領域における複数年に渡るパートナーシップを締結致しました。このパートナーシップによりIBM社のコグニティブプラットフォームを活用したシステムの開発が可能となるため、眼科領域の様々な分野で医療成果の向上を期待しています。

トプコンが得意とする眼科診断機器とifa社のコード化かつ構造化されたデータで運用される眼科用電子カルテ、およびInoveon社の遠隔診断システムを組み合わせる事により、種々の検査・画像・診断データをIBM Watson Healthシステムに絶え間なく蓄積することを実現します。また、それに伴い、システムのトレーニング過程を最適かつ迅速に行う事が可能になります。この開発によって実用化されるサービスは診断、治療、患者のケアを向上するものとなります。トプコンは医療機器分野において、光学技術やレーザー技術に関する豊富な経験を有しています。

トプコン代表取締役社長、平野 聡は次の様にコメントしています。「IBM Watson Healthとのパートナー体制の構築は、トプコンの中期経営計画で打ち出している成長戦略に基づいています。当社が世界中で販売している検査・診断装置とifa社のコード化・構造化データを取り扱う電子カルテシステムを融合することにより、IBM Watson Healthのビッグデータ解析及びコグニティブ・コンピューティングシステムの開発に関わる事が可能となります。その成果として、これらの革新的技術を応用した新たなビジネスモデルを創出し、これまでにない製品やサービスの提供を実現していきます。」

トプコン取締役兼執行役員、技術本部長の福間康文も次の様に述べています。「このパートナーシップで私たちと医療業界における有識者の研究活動は更に活発になるでしょう。私たちはここで開発された製品やサービスが世界中の眼科分野で活躍している研究者や医療従事者を手助け、眼科分野における効率及び質の向上に繋がると信じています。」

また、ifa社の代表取締役、Mr. Rainer Waedlichは、「トプコン傘下のもとIBM社を技術パートナーとして迎えることにより、眼科分野の新たな領域でビジネスをスタートする事ができます。眼科分野におけるコグニティブ・コンピューティングシステムは、ifa社のデジタル・ドキュメンテーション・システムが提供するコード化・構造化データを組み合わせることにより実現されるでしょう。」と意欲を示しています。

更にInoveon社の代表取締役であり眼科医のDr. Lloyd Hildebrandは次の様にコメントしています。「これは患者と医師の両方にとって画期的な出来事です。IBM Watson Healthのビッグデータ解析及びコグニティブ・コンピューティングシステムが絶えず情報を更新し、世界中の眼科医は患者一人一人に合わせた、患者中心の治療や診療の提供が可能となります。」

 
株式会社トプコン
1932年の創業以来培ってきた光学技術と最先端のデジタル技術を融合し、アイケアビジネス、スマートインフラビジネス、ポジショニングビジネスをグローバルに展開しています。アイケアビジネスは、眼科医療機器や眼鏡店向け測定機器の世界的なブランドとして、検査・測定、診断、治療などの各種機器、システムに強みを持っています。最近は特にシステムソリューション、先端眼科医療機器の開発、糖尿病スクリーニングなど、予防医学分野へ注力しています
トプコン詳細情報 : www.topcon.co.jp

独ifa systems AGおよび米Inoveon Corporation
トプコンが50.1%の株式を保有するifa社は眼科医療分野においてITソリューションを提供す電子カルテネットワークプロバイダーです。同社の電子カルテは多くのメーカーの検査・診療機器に接続することを可能にしています。Inoveon社はifa systems AGの100%子会社であり、糖尿病網膜症患者のための遠隔診療やITに関連した臨床研究、疾患レジストリ等の臨床ITソリューションの開発・提供を専門としています。
ifaグループの詳細情報:https://www.ifasystems.de/?lang=us

IBM Watson Health
IBM Watsonは初めての商業ベースのコグニティブ・コンピューティングシステムであり、IT分野における新時代を代表するものです。このシステムはクラウドベースであり、大量のデータを解析し、自然言語に基づいた複雑な問題を理解することでデータ解析に基づいた回答を導くことができます。IBMはWatsonを大量なデータから継続的に知識を取り込んで学習させ続けており、2015年にWatson Healthとそのクラウド版プラットフォームを構築しました。これにより日々創出・共有されている大量の疫学及び臨床上のデータから必要な情報を取り出し、医師や医療研究機関、保険業界におけるイノベーションサポートを可能にしています。
IBM Watson Healthの詳細情報 : www.ibm.com/watsonhealth

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