トプコンと東芝はインフラ劣化高速診断事業に共同参入

アスファルト路面のひび割れ調査・診断システムを共同開発
2015.06.29

株式会社トプコン(本社:東京都板橋区、代表取締役社長:平野 聡、以下トプコン)は、株式会社東芝(本社:東京都港区、代表執行役社長:田中久雄、以下、東芝)と共同でアスファルト路面のひび割れ調査・診断システムを開発し、インフラ劣化高速診断市場に本格参入することといたしました。

【背景】

高度成長期である1960年代に構築された道路、橋梁、トンネル、水中設備等のインフラ設備・施設は耐用年数を超える物が増加しつつあり、特に2020年頃から急速に増加すると見込まれています。今後これら大規模な更新や修繕が計画されており、維持管理や更新のあり方が課題となっています。また地方自治体においては厳しい財政状況と技術者不足により、その対応が追いつかないことが危惧されています。一方、「人による調査・点検」を補完する技術として非接触インフラ点検用ロボット技術が注目されており、政府はこれらを成長戦略である「日本再興戦略」の具体的施策に位置付けたことから関心が高まっています。
この様な状況を鑑み、トプコンはインフラ劣化診断事業の第一弾として、東芝と共同で両社が得意とする技術を融合したアスファルト路面に特化したひび割れ調査・診断システムを開発し、市場投入する事と致しました。
現在、トプコンと東芝及び株式会社オリエンタルコンサルタンツとの協業による実証実験も進めております。

【東芝との共同開発】
両社が共同開発するシステムは東芝が保有する高度な画像処理技術とトプコンが保有する高精度GNSS技術及び移動体の情報処理技術を組み合わせることにより、従来、人の手によって行われていたアスファルト路面のひび割れ調査に掛かる作業時間を大幅に短縮可能な計測システムです(従来比約40%削減:当社調査)。このシステムを利用することで詳細調査を行う前に対象道路のスクリーニングを簡単に行う事ができるようになります。
なお、本診断システムは本年9月から順次、市場投入する計画です。
本システムは、7月22日~24日、東京ビッグサイトに於いて開催の「インフラ検査・維持管理展」の東芝ブースへ出展いたします。

(写真はイメージ図)

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