世界最軽量・小型高精度GNSS(ハイブリッドGPS)ボードB110を発売。OEM事業拡大へ
広がりゆく位置情報サービス産業・幕開けをリードするトプコンの精密測位技術株式会社トプコン(本社:東京都板橋区、取締役社長:内田 憲男)は、100%子会社Topcon Positioning Systems社(TPS)を通じ、業界最軽量クラスとなる小型組み込み用GNSSボードB110を全世界で発売いたします。
当社はGNSS技術を事業の中核に据え「測量」から「土木施工」さらには「農業」分野へと業態を拡大させながら、主に3次元の位置を高精度に計測するポジショニング事業に注力しています。今や位置情報は電気・水道・ガスに続く第4のインフラともいわれています。
民生を含む様々な分野において高まる精密位置情報への需要に対応するため、トプコンが長年培ってきた精密GNSS受信機、建機・農機用コントロール機器のノウハウを結集し、様々な用途に対応する組み込み用ボードとして新規設計を行い、超小型化を実現しました。精密GNSSボードとしては業界最軽量でコンパクトなデザインと省電力設計により、OEM利用のお客様自身による組み込み設計や取り付けが大幅に容易になります。
cmレベルの高精度を実現しただけではなく、ユニバーサル・チャンネル技術による226チャンネルに対応することにより常時多数の衛星を捕捉し、衛星数不足によるパフォーマンスの低下防止を実現します。
トプコンの培ってきた精密ポジショニングのノウハウは、移動体を高精度に計測・管理・制御するために最適なソリューションを提供いたします。ユビキタス社会実現にトプコンはポジショニング技術で貢献してまいります。



【主な特長】
・2周波GNSS受信機としては業界最軽量の高精度ハイブリッドGNSSボード。ユニバーサル・チャンネル技術で最大226チャンネルの衛星捕捉を可能にする新型ASIC(集積回路)を搭載。米GPS衛星と露GLONASS衛星を同時に利用することにより、悪条件下でも必要な衛星数を確保できるハイブリッド商品を他社に先駆けて市場に投入しました。
(日本 みちびき、欧州Galileo、中国 北斗(COMPASS)にも対応予定)

・コンパクト設計
2周波GNSS受信機としては業界最軽量のコンパクト設計を実現。最大の衛星捕捉能力を最少の消費電力で実現。トプコンが培ってきた長年の建設用GNSS受信機のノウハウを活かし、耐環境性能にも優れ、組み込み用精密GNSSボードとしては最高の信頼性をお約束します。
【主な仕様】
サイズ等 | |
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サイズ | 40 x 55 x 10mm |
質量 | 20 グラム以下 |
衛星トラッキング | |
チャンネル数 | 226ユニバーサル・チャンネル |
捕捉衛星・信号 | GPS L1 C/A, L2C, L2 P(Y) GLONASS L1/L2 Galileo E1*1 COMPASS*1 |
WAAS/EGNOS/MSAS | サポート |
測位精度 | |
DGPS | 水平 - 0.3m |
垂直 - 0.5m | |
RTK | 水平 - 10mm + 1.0ppm x 基線 垂直 - 15mm + 1.0ppm x 基線 |
消費電力 | 1.0W (通常使用時) |
動作環境 | |
動作環境 | -40°C ~+85°C |
湿度 | 95%、非結露 |
耐振動 | 4g Sine Vibe (SAEJ1211) 7.7g不規則振動(MIL-STD 810F) |
耐加速度 | 20g |
耐衝撃 | 30g (IEC 68-2-27) |
*1 GalileoとCOMPASSは、本格運用開始時にサポートを開始する予定
【その他】
売上目標:5年後に30億円程度の売上を目指す