軸ズレしない、環境にも優しい ハイブリッドレンズエッジャーMr Blue発売

2010.12.01

株式会社トプコン(本社:東京都板橋区、取締役社長:横倉 隆)は、世界初*のミリング加工を実現した眼鏡レンズ加工機「ハイブリッドレンズエッジャー Mr Blue(ミスターブルー)」を発売いたしますので、お知らせいたします。
 
眼鏡レンズ加工機は、眼鏡のフレーム形状に合わせ眼鏡レンズを加工する装置です。従来のレンズ加工では砥石による研削加工をします。これに対し「Mr Blue」は、削るのではなく専用ミリングカッターでレンズの不要な部分をカットするという画期的な粗加工を実現しています。
また従来方法では砥石と冷却用研削水を使用しますが、防汚コートレンズでは保持力低下に伴う軸ズレ不安、また高屈折レンズでは加工異臭の発生などの問題に繋がっていました。
ミリングカッターはドライ加工のため研削加工中の軸ズレがなく、大量に発生する研削カスによる加工異臭も発生しません。処分するのに手間のかかった研削カスのおよそ90%をプラスチック片として回収できる為、廃棄処理が容易に行え、加工に伴う水使用量も削減できます。省力化やコストセービングのメリットが得られるだけでなく環境に優しい加工の両立を実現します。

これまでの加工機の機能は継承しながら、課題を解消できるミリング加工をあわせもつハイブリッドレンズエッジャー「Mr Blue」は、加工業務や経営の効率向上に大きな変革をもたらすとともに、当社は本製品の普及、拡販を通じて生物多様性維持の一環として環境負荷低減を目指していきます。

*:汎用機で世界初。2010年11月当社調べ。ミリング加工とは専用ミリングカッターでレンズをカットする加工方式

【特長】

  • 独自の優れた加工ツール(ミリングカッター、ミニ砥石、ドリル)を装備。レンズの傾きに対して最適な角度に機構を制御し、理想的なヤゲン、溝堀、面取り、穴あけ加工が行えます。
  • 専用ミニ砥石によりハイカーブレンズのヤゲン高さ・頂点幅の調整が可能です。
  • フレーム形状計測と加工レンズの完全自動吸着を実現する一体型トレーサー・オートブロッカーを完備。

【その他】
発売時期:平成22年12月1日
販売:日本国内
価格:オープン価格
製造:Essilor International(フランス)

【用語解説】
軸ズレ:回転砥石の抵抗にレンズ保持力が劣る結果、乱視軸と一致できずに微妙にズレが発生する加工現象
粗加工:加工は粗加工と仕上げ加工に大別される。粗加工はフレームの形状にレンズ形状を整える前加工
ハイカーブレンズ:レンズ表面の曲率が大きいレンズ
ヤゲン:フレームの溝にレンズをはめ込むため、レンズに凸部を施すこと

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