LED検査に最適な分光放射計SR-LEDシリーズを拡充し発売

最速0.4秒。LEDバックライトの出荷検査ラインに最適な高速測定機SR-LEDHと超高輝度クラスLED測定に対応するコストパフォーマンス機SR-LEDを同時発売
2010.10.15

株式会社トプコン(本社:東京都板橋区、取締役社長:横倉 隆)の子会社である株式会社トプコンテクノハウス(本社:東京都板橋区、取締役社長:小林雅紀)は、分光放射計SR−LEDシリーズの新機種として出荷検査ライン計測に最適な超高速測定に対応する分光放射計SR-LEDHと、超高輝度クラスLED測定に対応するSR−LEDを開発し、10月より販売を開始しますのでお知らせします。

分光放射計は、輝度・色度を高精度に測定する装置です。市場が急速に拡大しているLED搭載液晶TVや照明用途のバックライト、ライトに使用されるLEDチップ、モジュールの開発、生産において、輝度・色度検査は品質を確認する上で最重要の工程となっています。このため測定機器には高い測定精度と安定性及び効率良く測定できるスピードが求められています。

当社はこのような市場の要望に応え、FPD(フラットパネルディスプレイ)の画質を左右する黒画面の測定における超低輝度測定からLEDの超高輝度測定までワイドダイナミックレンジに対応する分光放射計SR−LEDWをすでにリリースし、アジアを中心とした生産現場に短期間に高い導入を図ることができました。

このたび発売する2機種は、ラインでの高速測定と高輝度測定分野に特化した分光放射計です。高速タイプのSR−LEDHは、測定条件の自動化機能を持つFIXモードを搭載し、同一サンプル検査に対し約0.4秒の測定時間(当社従来機比約1/2)で高速検査が行えます。SR−LEDは、超高輝度LEDクラスである4,500,000 cd/m2を測定できるダイナミックレンジに特化したコストパフォーマンス機です。

当社は、これまで様々な業界において輝度・色度測定の標準機として活用されている分光放射計SRシリーズを、あらたにLED検査向けシリーズとして拡充することで、きめ細かい検査ニーズに最適な製品の提供を図るとともに、お客様の品質及び検査効率の向上に貢献していきます。

【特長】
SR−LEDH

  • FIXモード及びLAN搭載により出荷検査ライン計測に必要な超高速測定(最速:約0.4秒)が可能です。
  • 光学系の見直しにより測定角内の感度ムラを低減させました。
  • 出荷検査ラインやシステム搭載用として内部設計を最適化し薄型化しました。

SR−LED

  • ダイナミックレンジ(1 cd/m2〜4,500,000 cd/m2)での測定が可能です。
  • HIGH SPEEDモード搭載により、測定時間を短縮することができます。(NORMALモード比1/2)
  • 照度アダプター(別売)を取り付けることで、輝度、色度、演色性、色温度以外に照度(lx)測定にも対応します。

【主な測定用途】

  • LEDバックライト、LED照明などの輝度、色度、演色性、色温度など
  • テレビ、PC、ナビゲーション画面、携帯電話画面等のFPDの輝度、色度など
  • 車載用ヘッドライトなどの照明関連、インパネ等のLED照明など
  • 非常用照明、道路照明

【仕様】

受光素子電子冷却型リニアアレイセンサ
測定角2°/ 1°/ 視準専用 電動切換式 (SR-LEDH)
2°/ 1°/ 0.2°/ 0.1°電動切換式 (SR-LED)
測定距離350mm 〜 ∞(対物レンズ金物先端からの距離)
測定波長380nm 〜 780nm
測定機能色度x,y 、 u’,v’、 輝度cd/m2 、 X,Y,Z(三刺激値)、色温度K、偏差ファンクションモード内の設定で2°/10°視野の切り替え可能 (SR-LEDのみ)
測定範囲10 cd/m2(測定角2°)〜4,500,000 cd/m2(測定角1°) (SR-LEDH)
1 cd/m2(測定角2°)〜4,500,000 cd/m2(測定角1°) (SR-LED)
精度輝度 ±2%以内(標準の光Aに対して)色度 dxdy±0.002以内(測定角、測定範囲によります)

【その他】
発売:平成22年10月

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