自動追尾パルストータルステーション「QS」シリーズを発売

自動追尾性能・ノンプリズム測距性能を大幅に向上し、測量の効率向上を実現
2010.10.12

株式会社トプコン(本社:東京都板橋区、取締役社長:横倉 隆)は、プリズムの追尾性能と長距離ノンプリズム測距性能を大幅に向上したハイエンドタイプの自動追尾パルストータルステーション「QS*1シリーズ」7機種を発売いたします。

自動追尾パルストータルステーションは、測定対象ポイントにプリズムを設置する方法とプリズム不要(ノンプリズム)の二通りの測定方法が選択可能であり、国内はもとより海外市場においても広く普及しつつあります。

プリズムを使用する方法では、測定対象であるプリズムを自動追尾する機能を装備しており、プリズム側のリモートコントローラであらゆる操作が行え、測量作業を一人で効率的に行えます。

新製品QSシリーズは、当社従来機の基本仕様を継承しつつもプリズムを追尾する性能を大幅に向上しました。新開発の自動追尾エンジン「X-TRAC 8(エクストラック・エイト)」を搭載し、新設計の望遠鏡光学系とレーザー追尾システムに新しいファームウェアを組み合わせ、追尾の安定性を大幅に高めることに成功しました。これにより自動追尾タイプの一般的弱点である、追尾光の一時的光路遮断(測定中の本体とプリズム間の自動車等の通過)や、太陽の強烈な反射光等の光学的障害によってプリズムを見失いやすいという問題を、大幅に改善いたしました。また過去の軌跡からプリズムの将来位置を予測するアルゴリズムをさらに高度化することで、連続して光路が遮断されプリズムを見失った場合にも、次にプリズムが現れたときの再捕捉が容易となり、作業効率を大幅に向上させることができます。

このX-TRAC 8エンジンによりQSシリーズは、通常の測量のみならず重機を自動制御するマシンコントロールシステムにおいても、転圧機やドーザー、モーターグレーダー等に取り付けたプリズムを自動追尾し位置をリアルタイムに測定するセンサーとして、更に高い性能を発揮いたします。

追尾開始または再開の際には、本体側が新開発のリモートコントローラ光リモコン・RC-4から照射するレーザー光を感知してRC-4方向に振り向いてプリズムを捕捉します。RC-4はレーザー射出部を2箇所に増設し、より広い範囲にレーザー光を射出することで、振り向きの効率向上を実現しました。振り向き可能な最大範囲は400mと、実用上必要十分な性能を確保しています。さらに従来はデータコレクタに取り付けていたSS無線モデムをRC-4に内蔵し、データコレクタとQSとの間のデータ通信距離を従来の3倍以上となる約1,000mに伸ばしました。

ノンプリズムの測定方法では、従来機で好評の2,000mの長距離測距を継承し、測定性能は信号の解析手法を徹底的に見直すことで、一般に測りにくいとされる雨に濡れた路面やマンホール、暗く濃い色の岩や法面等に対しても、より高速で安定した測定を実現しました。

当社は、QSシリーズの販売を通じて測量業務の効率向上、省力化を更に推し進めるとともに、情報化施工の普及促進に対応しマシンコントロール用ツールとしての需要拡大を目指します。

*1:QSはQuick Station(クイックステーション)の略語で、あらゆる作業をより短時間に行うことのできるトータルステーション(測距・測角一体型測量機)であることを表しています。

【製品ラインアップ】

自動追尾機能搭載機種QS1A(測角精度1″)、QS3A(測角精度3″)、QS5A(測角精度5″)、QS5AF(測角精度5″、センタリング式整準台付)
自動視準機能搭載機種
(自動追尾は非搭載)
QS3AC(測角精度3″)、QS5AC(測角精度5″)、QS5ACF(測角精度5″、センタリング式整準台付)
MC対応機種自動追尾モデルQS1A・QS3A・QS5A・QS5AF。MCアップグレードキットにより、転圧機やグレーダー等のマシンコントロールシステム用トータルステーションへのアップグレードが可能です。

【特長】

  • 新開発光リモコンRC-4(自動追尾モデルにのみ対応のオプション)採用
  • 2,000mノンプリズム長距離測距に対応
  • 測角精度1″・3″・5″
  • Windows® CE搭載
  • CFカードスロット・USBポート搭載
  • Bluetooth通信機能搭載
  • SS無線(スペクトラム拡散方式)搭載(自動追尾モデルのみ)
  • 防塵防水性能IP54
  • 対応データコレクタ: FC-250

【その他】
発売:2010年10月
価格:オープン価格