米国・眼科用レーザ光凝固装置メーカーの一部資産買収と新会社設立

レーザ治療装置分野へ本格参入します
2010.08.11

株式会社トプコン(本社:東京都板橋区、取締役社長:横倉 隆)は、眼科用レーザ光凝固装置の開発、製造、販売を行っているOPTIMEDICA社(本社:カリフォルニア州サンタクララ)より、網膜および緑内障治療用レーザ光凝固装置に係るビジネスを買収することとし、新たに当社の米国子会社(Topcon America Corporation)の100%子会社として、Topcon Medical Laser Systems, Inc(以下TMLS社)を設立し、当該資産譲渡契約*1を締結しましたので、お知らせします。

OPTIMEDICA社は2004年に米国で創業。当社は2008年より日本国内並びに欧州市場においてレーザ光凝固装置・PASCALの販売権を獲得しました。独自のマルチスポット同時照射技術による低侵襲かつ、飛躍的な手術時間の短縮を実現し、手術に対する患者と医師の双方に大幅な負担軽減もたらす装置として高い評価と信頼を獲得し販売実績を積んで参りました。

当社は、今後益々進行する高齢化により、失明に至る疾患の上位を占める糖尿病網膜症や加齢黄斑変性、緑内障、網膜剥離等の眼底疾患治療の必要性の増加が見込まれることから、当該技術資産を購入し、新会社を拠点として治療装置への本格参入を果たすとともに、検査から診断、治療までのトータルソリューションをグローバルに展開し、アイケアビジネスの更なる業容拡大と眼科医療への貢献度を高めて参ります。

なお、本取引における株式会社トプコンのアドバイザーはGCA サヴィアン株式会社 (単独財務アドバイザー)ならびにMorrison & Foerster LLP(法務アドバイザー)が務めました。

【新会社概要】
商号:TOPCON MEDICAL LASER SYSTEMS,Inc.
       (トプコンメディカルレーザーシステムズ社)
代表者:取締役社長 鈴木 英晴(すずき ひではる) 
所在地:米国 カリフォルニア州 サンタクララ
事業内容:眼科向け治療用レーザ光凝固装置の開発、製造、販売
社員数:約50名
設立時期:2010年8月
*参考までにOPTIMEDICA社の2009年度当該事業の売上高は約13億円です。

【日程】
資産譲渡契約書の締結:2010年8月9日(米国時間)
資産譲渡予定日:2010年8月中

【用語の解説】
*1:本件資産等の購入は、TMLS社にて行いました。また、本件資産等とは、レーザ光凝固装置に関わる技術、ノウハウ、知的財産権及び生産設備等を含むビジネスが対象となります。さらに、これまでの網膜手術装置の販売およびサービスサポートは譲渡手続きが完了後、TMLS社が引き継ぐ予定です。

【業績への影響】
 トプコングループへの今期連結業績に与える影響は軽微であります。

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