眼科用電子カルテのグローバルサプライヤー・独ifa社の株式公開買付けを実施

株式会社トプコン(本社:東京都板橋区、代表取締役社長:平野聡)は11月6日開催の臨時取締役会において、ドイツ・フランクフルト証券取引所エントリースタンダード市場に上場するifa systems AG(以下「ifa社」といいます)の発行済普通株式総数の50.1%を取得する目的で、ドイツ法に基づく株式公開買付けをオランダ子会社であるTopcon Europe B.V.を通じて行う事を決議致しました。 

ifa社は眼科医療分野におけるITソリューションの開発、販売、及びコンサルタンティングを行っており、あらゆる種類の眼科検査装置に接続可能な電子カルテシステムを世界中で販売しています。公開買付け価格は1株15.20ユーロの予定です。すべて現金による取引で50.1%を取得した場合、買付け価格の総額は20,941,800ユーロとなる見込みです。なお、この公開買付けについては同社取締役会から賛同表明を得ております。また、発行済普通株式総数の27.6%に相当するifa社の株式を保有するマネジメントその他のifa社株主から、その保有する普通株式について、この公開買付けへ応募する旨の同意を得ております。当社はifa社の発行済普通株式の過半数を取得し経営権を獲得することにより、同社の眼科医療ITソリューションをアイケアビジネス戦略に取り込み成長戦略を加速させます。 

世界的な高齢化と人口増が進行する中、当社は「Healthcare through the eye」を掲げ、スクリーニングによる疾患の早期発見と予後管理による患者のクオリティー・オブ・ライフの向上及び医療効率の向上を目指しています。これらを実現するためには、様々な検査機器から収集されたヘルスケア情報を一元管理し相互に連携することで物・情報が繋がる(IoT:Internet of Things)、医療ネットワークを構成することが必要です。ifa社は、欧米を中心とした眼科電子カルテの有力企業であり、同社の技術を取り込むことにより、当社においてスクリーニングから検査・診断、治療・予後管理に至るヘルスケア情報を一貫して管理・活用する、ヘルスケアITソリューションの構築が可能となります。疾患の早期発見・早期治療による患者負担軽減と医療効率向上を実現する新たなプラットフォームを、当社ハードウェア技術とifa社ITソリューションのシナジーにより創出します。 

「検査・診断」分野を基盤とする現在の当社のアイケアビジネスは、その市場規模を2,500億円程度と推定しています。ifa社の株式取得に伴いスクリーニングと予後管理へ事業領域が広がることにより、当社の対象市場規模は2倍の5,000億円に拡大すると見込んでいます。

ifa systems AG社 概要】

Chairman of the Board of DirectorsRainer Waedlich
設立1987年
本社所在地50226 Frechen, Augustinusstrasse11b, Germany
事業内容眼科用医療IT(電子カルテ、PACS等)の開発・製造・販売
売上Euro 8,077千
EBITDAEuro 3,297千 (31.6%)
EBITEuro 2,419千 (23.2%)

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