コマツの無人ダンプシステムで活用されているトプコン製GPS

2012.08.10

オーストラリア北西部の鉄鉱山において、本年7月より建設機械最大手コマツ(東京都港区、野路社長)の無人ダンプトラック運行システムの商業運行が開始されました。この鉱山では2015年までに150台以上のコマツ製無人ダンプを走らせる計画とのことです。この歴史的な出来事であるダンプの無人運行に際し、トプコン製GPS受信機は無人ダンプトラックの位置情報を提供しています。

近年、中国など新興国の旺盛な資源需要に応えるため、鉱山は都市から離れ僻地化しています。このためダンプの運転手は、都会的な生活ができないことや過酷な自然環境のため、好待遇でも集まりにくくなっています。また、現在採掘現場では多数の有人運転のダンプがひしめいており、高度な運転技術が必要なことから事故が多発しています。

無人ダンプトラック運行システムは、GPSにより多数稼動している無人ダンプトラックの位置を把握し、走行経路をコントロールすることにより持続的に正確な運行を可能とし、省人化のみならず、速度緩急のばらつきによる機械の摩耗、燃料消費の抑制など生産性の向上、運転事故撲滅による安全性の向上、最適走行によるCO2削減など大規模鉱山の開発に大きな変革をもたらします。

無人ダンプを実現する最先端技術として、「高精度GPS位置情報システム」、「ミリ波レーダー」、「光ファイバージャイロ」などがありますが、トプコンでは重要技術の一つである「高精度GPS受信機」を国内唯一のGPSメーカーとして提供させて頂いております。
トプコンは、無人ダンプの安全かつ効率的な運行のために、今後も協力していきたいと考えております。

運行を開始したコマツの無人ダンプシステム

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