トプコンが国内で精密農業事業を本格始動
トプコンは、これまで培ってきた精密ポジショニング技術と機械制御のノウハウを融合させ、欧米やオーストラリアを中心に精密農業システムの販売活動を行ってきましたが、この度日本国内で当事業を本格的に展開することを決定いたしました。
精密農業とはGPS等による位置情報と様々な農業情報を組み合わせ、適正な時期と場所に資材(水、肥料、農薬)等を投入する意思決定を支援するIT農業技術の事で、世界的な食糧難を背景に近年急速に市場が拡大しています。
2009年6月18日、トプコンは当社の協力会社である株式会社岩崎様(本社:札幌市)の「農業用GPS・GIS活用試験農場」(北海道石狩郡当別町)において、精密農業システムの内覧会及びデモンストレーションを実施。当日は関係者立会いの下、ライトバーガイダンスシステムによるトラクタの誘導・精度検証やレーザーセンサーを使用した作物の育成状況のセンシングのデモンストレーションを行いました。
今後は、協力会社や大学等と協力し日本の環境に合った精密農業システムを開発、販売を行う予定です。
主なデモンストレーション機材:
ライトバーガイダンスシステム “System-110”
特徴:GPSを用いて農機の走行情報を管理するシステムです。
主な機能には、
- 走行すべきエリアへのガイダンス(誘導)
- 作業軌跡のマッピング
- 作業履歴の取得
を行う機能があります。取り付けは、後付カーナビのように、運転席から見易い位置にディスプレイを設置し、GPSアンテナは農機の屋根等に取り付けるだけで作業が行えます。
Complete Precision Agriculture System “X20”
特徴:農機のガイダンス、オートステアリングを始め、地図データに合わせた可変散布機能をサポート。気象機器やカメラなど様々なオプションに対応し、計画から播種、育成、収穫までの全ての農業サイクルで活用できるシステムです。 レーザーセンサーと組み合わせる事により、リアルタイムに育成状況を把握し、適正な施肥を行うことが可能となります。