自発蛍光(FAF)撮影も行える多機能&コンパクトな無散瞳眼底カメラを発売

被検者にやさしい低光量撮影、多彩な眼底撮影が可能
2011.05.30

株式会社トプコン(本社:東京都板橋区、取締役社長:横倉 隆)は、無散瞳で容易に自発蛍光(FAF)撮影※1が行える、無散瞳眼底カメラTRC-NW8F plusを発売いたします。
本機は、カラー眼底撮影に加え、レッドフリー撮影※2、蛍光(FA)撮影※3、と多彩な撮影を1台で行える無散瞳眼底カメラとしてご好評いただいているTRC-NW8Fに、さらに自発蛍光(FAF)撮影機能を追加したマルチユースな上位モデルです。
無散瞳眼底カメラは、瞳孔を開く薬(散瞳剤)を使用することなく低光量のフラッシュで撮影できる眼底カメラです。散瞳型に比べ短時間で検査・撮影が行えます。また簡便さに加え被検者の負担も軽減できます。
さらに多彩な眼底撮影が行えることにより、様々な疾患の観察・診断に幅広く対応することができます。
基本のカラー撮影、緑内障等における神経線維の観察に有用なレッドフリー、糖尿病網膜症等における網膜血流の観察に有用な蛍光(FA)撮影、そして自発蛍光(FAF)撮影は加齢黄斑変性における網脈絡膜萎縮の変化の観察などに大変有用で、疾患の早期発見・早期治療に貢献します。4種の撮影が1台で行えるため診療効率向上、省スペース、導入コストの低減も図れます。
緑内障/糖尿病網膜症/加齢黄斑変性などの早期発見・早期治療のニーズが世界的に増している今日、眼科クリニックを中心とした眼科診療に適した無散瞳眼底カメラです。

無散瞳眼底カメラ
TRC-NW8F plus
医療機器認証番号:221AABZX00175000
写真左からカラー、レッドフリー、蛍光(FA)、自発蛍光(FAF)の各眼底像

【特長】
■カラー、レッドフリー、蛍光(FA)、自発蛍光(FAF)撮影と多彩な撮影を1台で行うことができます。撮影切替は非常に簡単です。レッドフリー撮影は専用ソフトのレッドフリー撮影アイコンをクリック、
FA撮影は本体のFA撮影ボタンを押すだけで、FAF撮影はフィルターを切り替えるだけの容易な操作ですぐに撮影できます。
■専用ソフトによるシンプルで簡単な操作性を実現しています。専用ソフト”EZ Capture for TRC-NW8F plus”をインストールしたパソコンと組み合わせることにより、簡単に眼底画像や患者データなどの情報を保存することができます。各種撮影切替も本体とソフトが連動しスムーズに行うことができます。
■被検者の眼に優しい赤外光観察、低光量撮影ができます。カラー撮影では、通常の約1/4の光量で撮影ができる低侵襲モードを搭載し、撮影による縮瞳※4が少なく短時間での連続撮影が可能です。また、FA/FAF撮影でも、当社従来機(無散瞳)眼底カメラと比較して、約1/2の光量で撮影ができる為、患者様の負担を大幅に軽減することができます
■オート撮影機能により熟練不要の簡単操作です。オートフォーカス・オートシュート*(シャッターチャンスを自動的に判断し撮影を行う)機能により、タイミングを逃さず簡単、確実な撮影が行えます。
 *FA撮影時オートシュートは作動しません。
■小瞳孔モード搭載。瞳孔の小さな被検者でも撮影が可能です。(φ3.3mまで)

【仕様】

撮影画角45°(小瞳孔絞りで撮影した画像を画角30°相当の画像として保存及び表示可能)
30°相当(デジタルズーム)
撮影種類カラー撮影、レッドフリー撮影※2、蛍光(FA)撮影、自発蛍光(FAF)撮影
撮影可能瞳径φ4.0mm以上 (小瞳孔絞り時:φ3.3mm以上)
被検眼の屈折異常を補正するフォーカス範囲0:-13D~+12D(スプリット輝線使用域)
-:-33D~-12D
+: +9D~+40D
固視標内部固視標/外部固視標のいずれかを選択可能
内部固視標:中心・周辺/左右眼自動検知/任意位置プリセット可能
撮影の補助機能オートフォーカス機能(スプリット輝線使用域でのみ作動。ON/OFF可能)
電源電圧・周波数AC100V 50-60Hz
電源入力通常100VA 最大400VA
寸法本体274(W)×508(D)×536~566(H)mm
質量本体23.9Kg (外部固視標が無い場合の構成は23.8Kg)


【その他】
医療機器認証番号:221AABZX00175000
発売:2011年5月    

【用語解説】

※1自発蛍光(FAF)撮影造影剤を用いず、眼の組織自体により発生する自発蛍光を観察する低侵襲な検査法です。 FAFはfundus autofluorescenceの略。
※2レッドフリー撮影緑内障等における神経線維の観察に有用な撮影手法です。
*TRC-NW8F plusはカラー画像を処理し擬似的にレッドフリー表示をするデジタルレッドフリーです。
※3蛍光(FA)撮影蛍光色素を血管内に注入して眼底を観察・撮影する手法です。血管内の血流状態を観察・撮影することができます。
※4縮瞳瞳孔が縮むこと。無散瞳眼底カメラでは撮影時に照らすフラッシュの光で瞳が縮小します。光量が多いと瞳孔の大きさが元に戻るのに時間がかかります。

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