トプコンの自動操舵システム「Value Line（バリューライン）」が、現場での“使いやすさ”を評価され、2025年度グッドデザイン賞を受賞しました。本リリースでは、受賞の背景や製品の特長、審査員のコメントに加え、開発に携わったデザイナーの声をご紹介します。“誰もが使えるテクノロジー”を目指した工夫と、デザインが現場にもたらす価値をお伝えします。

• ニュースリリース：「2025年度グッドデザイン賞受賞のお知らせ」

デザイナー代表コメント

今回の受賞は、「Value Line」が『見た目の良さ』だけでなく、現場で使うお客様にとって本当に使いやすい製品であることを評価いただけたものだと考えています。

自動操舵システム『Value Line』は、オーストラリア・ブリスベンを拠点に、グローバルな協力体制のもとで開発を進めてきました。多様な視点と専門性を結集し、ユーザー視点に立った製品づくりを実現してきたことが、お客様の業務効率や成果の向上に寄与し、今回の受賞につながったと信じています。

この受賞は、日頃から率直な声を寄せてくださるお客様、そして国内外の関係部門の皆さまの協力があってこそ実現したものです。心より感謝申し上げます。今後も、デザインの観点からお客様にとって価値ある製品を追求し続けていきたいと思います。

日本のグッドデザイン賞は世界的に評価されるデザイン賞の一つであり、海外企業からも多数の応募があります。2020年に、日本デザイン振興会が発行する季刊誌でオーストラリアのデザイン部門のプロジェクトの記事を読んだことをきっかけに、当社グループのブリスベン拠点のデザインチームに応募を打診したのがはじまりです。

2021年度から2025年度までに、このブリスベン拠点のデザインチームが手がけた３つの製品がグッドデザイン賞を受賞しています。日本とほとんど時差がないため、コミュニケーションも円滑だったことも幸いし、応募に際しては、本社デザイン課が審査書類などを準備し、米国子会社であるTopcon Positioning Systems, Inc.の関係部門（営業部門・物流部門）は審査会や展示会への製品搬入をするなど協力しながら進めて参りました。

今後もトプコングループのデザイン部門として、国際的に信頼されるデザインコンテストへの挑戦を継続しながら、デザイン力をさらに磨き続けていきたいと考えています。受賞そのものも嬉しいですが、それ以上に“グループとしてのデザインが確実に成長している”ことに大きな価値を感じています。デザインの力で事業やブランドにつなげていけるよう、これからも挑戦を続けていきたいと思います。

審査員コメント

「農業人口の減少、作業負荷の軽減、農機の更新の遅れなど、農業に関わる深刻な課題を解決する、画期的なデザインとして高く評価した。国内で大きな割合を占める小規模農家の旧型農機に後付けできる自動操縦機の開発という明確な設定に対して、丁寧なユーザー調査をもとに、商品構成、ハンドルのデザイン、必要最低限の操作ボタン、画面インターフェースも徹底的に単純化したという点は、高齢者やIT技術に慣れていないユーザーにとって扱いやすいものになっている。 取り入れやすい価格設定も含め、多くの農家の作業環境を根本的に変革するきっかけとなるデザインである。」（グッドデザイン賞　公式サイトより引用）

参考：2025グッドデザイン賞「自動操舵システム Value Line」

「Value Line」製品特長

参考：2025グッドデザイン賞「自動操舵システム Value Line」