知的障害のあるアスリートの健康支援に協力
ヘルシー・アスリート®・プログラムで眼科健診をサポート障害のある人の健康課題と、HAPへの協力
WHOの報告によると、世界では約6人に1人、約13億人が何らかの障害を抱えており、障害のある人の医療アクセス向上は国際的な課題となっています。医療サービスや情報へのアクセスにさまざまな障壁があるとされ、その背景には医療環境や情報提供体制などの課題が影響していると考えられています。
中でも知的障害のある人においては、体調の変化や症状を十分に伝えることが難しい場合があるとされ、医療従事者とのコミュニケーションや継続的な健康管理が課題となるケースもあります。
こうした背景のもと、知的障害のあるアスリートの健康支援を目的とした「ヘルシー・アスリート®・プログラム(HAP)」が2026年6月5日に東京都内で実施され、当社は眼科検査・診断機器の提供およびボランティアとして協力しました。
参考情報:WHO「Global report on health equity for persons with disabilities」(2022年12月)

ヘルシー・アスリート・プログラム(HAP)について
HAPは、知的障害のあるアスリートが参加する国際的なスポーツ大会「スペシャルオリンピックス※」の活動の一環として実施されている健康支援プログラムです。知的障害のあるアスリートが健康状態を確認し、自身の健康への理解を深めることで、より安心してスポーツや日常生活を楽しめるよう支援することを目的としています。
プログラムでは、視力、口腔、聴力、栄養・生活習慣、柔軟性やバランス、足のケアなど合計7部門での健診が行われ、医師、検眼士、理学療法士、栄養士など多様な専門スタッフがボランティアとして参加しています。
参考情報:HAP/ハップ | スポーツ事業 | 公益財団法人 スペシャルオリンピックス日本
HAP当日の様子
当日、当社は「オープニングアイズ(視力部門)」に協力し、無散瞳眼底カメラ「NW500」、スリットランプ「SL-D701」、オートケラトレフラクトメータ「KR-800A」、ノンコンタクトタイプトノメーター「CT-800A」、レンズメーター「CL-300PDL」を活用してアスリートの眼健診をサポートしました。会場にはアスリート約250名が訪れ、視力検査や眼底写真撮影を受けました。


ヘルシー・アスリート・プログラム オープニングアイズ クリニカルディレクター
加藤 一幸様からのコメント
眼はスポーツに限らず生活の質を左右する大切な器官ですが、日本では、学校や企業の健診以外で定期的な眼の検査を受ける機会はなかなかありません。障害のある方は自身の見え方について説明しにくく、異常が見逃されてしまう場合もあります。HAPはこのような状況を少しでも改善し、競技や生活の質の向上につなげるため、スペシャルオリンピックスに集まったアスリートに健診の機会を提供しています。今後も健診の大切さを啓発し、活動の幅を広げたいと考えています。
全ての方にHealthcare from the Eye(眼を通じた全身の健康管理)を
眼疾患の中には、自覚症状が少ないまま進行するものもあるため、重症化を防ぐためには早期発見・早期対応が重要とされています。特に知的障害のある方の中には、自身の見え方の変化に気づいたり、その異変を周囲へ伝えたりすることが難しい場合もあることから、継続的な眼の健康診断が重要です。
当社は、フルオートスクリーニング機器やネットワーク技術を活用し、眼の状態を検査することで、眼疾患のみならず、全身疾患や神経疾患のリスク把握や早期受診支援につなげる「Healthcare from the Eye(眼を通じた全身の健康管理)」の実現を目指しています。
今後も当社は、HAPのような取り組みを通じて、障害のある方を含め、誰もが適切な健康診断や医療にアクセスできる社会の実現に貢献するとともに、世界中の人々の健康を眼から支えていきます。
※スペシャルオリンピックスとは
スペシャルオリンピックス(英語: Special Olympics、略称:SO)とは、知的障害のある人たちに様々なスポーツトレーニングとその成果の発表の場である競技会を、年間を通じ提供している国際的なスポーツ組織です。日本では、各都道府県の地区選手団が参加する夏季、冬季のナショナルゲーム(全国大会)を4年に1度、開催しています。
参考情報:スペシャルオリンピックス日本について|公益財団法人 スペシャルオリンピックス日本