【SOKKIA】GPS週ロールオーバーのGNSS受信機への影響について(お詫びと訂正)
2019年4月7日に発生したGPS週のロールオーバーについて、事前にご案内した内容と一部異なる現象が発生しております。
お詫び申し上げますとともに、判明した現象について以下の通りご案内申し上げます。
1. GNSSファームウェアが
「ロールオーバー対応版」の受信機の場合
「ロールオーバー対応版ファームウエア」、「最新バージョンのデータコレクター用アプリケーション」と「SS-PRO Ver.1.77以降」を使用されている場合には、スタティック観測、RTK観測ともに問題は発生いたしません。
GNSSファームウエア、各アプリケーションをともに最新版にしてご使用をお願いいたします。
1-1. GNSSファームウエア
現在、保守中の製品につきましては、弊社ウェブサイト内【ダウンロード・サポート】にてロールオーバー対応のGNSSファームウエアを公開しています。
ロールオーバー対応のファームウエアはこちらから>> 【GNSS測量機のファームウエア】
※対応済みファームウエアは【ロールオーバー対応】と明記しています。
【保守中の製品一覧】
製品名 | ロールオーバー対応 バージョン | SS-PRO Ver.1.77以降 | |
---|---|---|---|
スタティック観測 | RTK観測 | ||
GCX3 | FW 5.2.2もしくはFW 5.2 | 〇 | 〇 |
GCX2 | FW 4.7p10 | 〇 | 〇 |
GRX2 | FW 4.7p10(Aux2.3) | 〇 | 〇 |
GRX1 | FW 4.7p10(Aux2.2) | 〇 | 〇 |
GSX2 | FW 4.7p10 | 〇 | 〇 |
Sokkia ATLAS | FW 5.2.2もしくはFW 5.2 | 〇 | 〇 |
GNR5 | FW 5.2.2 | 〇 | 〇 |
- 『GRX2』と『GRX1』は、SDカードにてアップデートをお願いいたします(Auxのアップデートも自動的に行われます)。
1-2. データコレクター用アプリケーション
データコレクター用アプリケーションのロールオーバー対応バージョンにつきましては、下表をご参照ください。
データコレクター用アプリケーションはこちらから
>> 【データコレクター用アプリケーション】
【ロールオーバー対応アプリケーション一覧】
対象 | Ver.1.x系 | Ver.2.x系 |
---|---|---|
SHC500用 | SDR8 GNSS統合観測 Ver.1.9 | - |
SDR8 RTK移動局観測 Ver.1.8 | - |
2. GNSSファームウェアが
「ロールオーバー未対応」の受信機の場合
前項記載のファームウエアおよび製品以外は、全てロールオーバーに未対応です。
スタティック観測、RTK観測は、動作いたしますが、以下の現象が発生します。
- GNSSファームウエアがFW4.7以前の場合(FW4.7p2以降は除く)、『SS-PRO』によるスタティックの後処理解析においてGLONASSのデータが使用されず、GPSのみの解析となります(解析ベクトル内にロールオーバー対応済みの受信機が1台以上あればGLONASSも解析されます)。
- スリープ機能を使用するセッション観測(タイマー観測)は利用できません。
- 観測データをダウンロードする際に『SS-PRO』上で表示されるファイル一覧の日時情報が実際の日時と異なります。スタティック観測の後処理解析には影響ございませんが、日時情報が異なりますのでファイル名にある日付、アルファベットを確認いただき、対象のファイルをダウンロードしていただくことをお願いいたします。例)log0424b.tps:4月24日10~11時に観測が開始されたデータを示します。
a:9~10時、b:10~11時、c:11~12時、d:12~13時...にてアルファベットが変わります。 - NMEA ZDAメッセージにおいて実際と異なる日時情報が出力されます。当初の案内にて第2週目(GPS Week 1週目)以降、正常な日時情報に戻ると案内をさせていただいていましたが、実際には電源起動後に衛星を受信し単独測位を開始してから1分以内に正しい日時情報に戻ります。ご利用の際は、日時情報が正しくなってからご利用ください。
- 電源起動後にGNSS衛星を受信して単独測位するまでの時間が、通常より長くなります(約1~2分程度)。