2022年3月期第2四半期決算説明会質疑応答

開催日2021年10月29日
場所ライブ配信
説明者代表取締役社長 平野 聡

主な質疑応答   PDF版(同一内容記載)は、前ページのスクリプトをご参照ください。

全社共通事項

  • 特殊要因(部材不足・物流逼迫) :特殊要因△35億円の上期のみの影響額は? また、△35億円のセグメント別内訳は?

    上期影響額は数億円程度。 セグメント別内訳は、ポジショニングで約半分、残りをスマートインフラとアイケアで分け合っているというイメージ。

  • 特殊要因(部材不足・物流逼迫) :特殊要因△35億円はリスクを最大に考慮した数字か、あるいは今の状況を踏まえた平均的な想定ベースか?

    不透明な要素が多々あり、現時点で計算できる範囲で35億円と算出している。場合によってはこれよりもコストがかかる可能性もあると見ている。

  • 営業利益率 :上期よりも下期のほうが利益率が低い要因は?部材不足や物流費の高騰の影響によるものなのか、あるいは需要の変化、売上ミックス変化の要素があるか?

    主に部材不足や物流逼迫の影響によるもので、需要面やミックス変化という要因はあまり想定していない。スマートインフラは、部材コストと物流費の高騰以外に、建築DXビジネスへの投資による影響が下期の利益を押し下げる要因になっている。

  • 社外取締役 :稲葉社外取締役の役割や経営に対する貢献要素

    社外取締役に起用した一番の理由は、産業機械のシステム化の知見を持っているため。例えば、汎用の旋盤機械・工作機械を50年前にIT化したのがファナック。そのような成功体験を持っている会社の会長に、機械のIT化のノウハウを色々とアドバイスしてもらい、当社の建機・農機自動化の普及を加速させたい。

ポジショニング・カンパニー

  • 下期見通しの背景 :上期に対して下期の売上が少し減る計算になるが、供給側と需要側のどちらの要因か?下期に出荷できない要因か、上期販売増による反動減か?

    需要側は問題なく、下期に出荷できないという供給側の要因。

  • 需要見通し :需要の見通しについて、顧客の設備投資意欲は景気の変動に応じて今後もシクリカルに上下動するという理解で良いか、あるいは、自動化に対するブレイクスルーが起きて需要が拡大していると理解したほうが良いか?

    新型コロナウイルスの影響が自動化ニーズ拡大に繋がっているのは事実だが、それ以上に世界的にインフラ需要が旺盛だという要素が大きいと考える。

  • OEMパートナーの拡充と共同開発 :建機市場はOEMパートナー関係に変化が少ない業界だと考えるが、新しいパートナーの獲得に向けて具体的な話が動きつつあるのか?

    建機メーカーにはICT施工が可能な建機を持っていない会社がまだ多く、共同開発の話は増えている。

スマートインフラ事業

  • 営業利益率 :第2四半期の営業利益率が高い理由は?

    結果的に高い数字になったが、3ヶ月の短期間では売上構成差や未実現等の要因で上下するため、6ヶ月以上の期間で見ていただきたい。

  • 建築DXビジネス投資 :建築DXビジネスへの投資は下期で一巡するのか、あるいは来期以降も発生するか?

    費用対効果の話ではあるが、来年度以降も一定の投資は行う予定。

  • ICT自動化施工&IT農業 :「中小規模工事向けマシンガイダンス拡販」と「戦略的新製品の投入」の具体的内容と期待値は?

    中小規模工事向けマシンガイダンスはすでに「杭ナビショベル」という商品名で発売しており、販売好調。戦略的新製品は、農機の自動操舵システムの新製品を11月1日にリリース予定。(ご参考)2021年11月1日ニュースリリース
    リリース前で生憎詳細は開示できないが、現行製品を改良した後継機。

アイケア事業

  • スクリーニングビジネス :来期以降の販売見通しは?読影サービスなどリカーリングビジネス拡大の見通しは?

    今年度の売上は「回復」というよりむしろ「成長モード」に入りつつある。来年度もこの方向で進捗できると考える。新規の大型眼鏡チェーン店の受注獲得には当社のIoTプラットフォームを活用したITソリューションを他社との差別化要素として当社を選んでいただけている。リカーリングビジネスの利益貢献は来年度の時点ではまだ大きくならない見通しだが、差別化要素としては確実に効いておりスクリーニングビジネスの伸長に大きく貢献すると考える。

  • 営業利益率低下要因 :今後成長フェーズに入りつつあると理解しているが、過去5~10年で他の事業部に比べ営業利益率が低下している要因は?新型コロナウイルス影響による構造的変化や売上ミックス・原価の変化要素もあるか?

    新型コロナウイルスの前後で市場の顕著な変化は起きていない。むしろソーシャルディスタンス対応や自動化のニーズが追い風になっている。アイケア事業は、新規事業を立ち上げ、ITソリューションに注力するために米国ニュージャージー州に新組織を立ち上げたので、これらのコストで損益面では利益を圧迫している。しかしここは投資だと考えている。この投資効果、成長の兆しが少し見えてきたため、今後売上伸長に伴い利益も伸長していくと考えている。

  • 営業利益率低下要因 :営業利益率が以前のように10%を超える時期は?先行投資が一巡する数年後と考えれば良いか?

    まだ来年度のガイダンスも公表していないので回答は差し控えるが、売上は着実に伸長しており、今年度の売上見通し額520億円は過去最高。今後大きな先行投資の予定はないため、売上の伸長に伴い利益水準が上がると考えている。

  • 大口受注案件 :資料で言及されているMaestro2・NW400の大口受注による増収効果の期間は?第3四半期にかなり偏るのか、それとも第4四半期まで続くのか、あるいは来期まで寄与する案件か?

    この大口案件は第2四半期に受注し、第2四半期中にも売上が計上されている。スクリーニングビジネスは、この大口案件だけではなく、大手や中小規模の眼鏡チェーン店からもコンスタントに受注を獲得できている。

  • 下期の業績回復要因 :下期の回復要因はChronosの販売拡大と、様々な受注案件の積み上げという理解で良いか?

    はい。

将来見通しに対する注意事項

本資料に記載の業績見通し並びに将来予測は、資料の作成時点において入手可能な情報に基づき、計画のもとになる前提、予想を含んだ内容を記載しております。

実際の業績は、今後の事業領域を取りまく経済状況、市場の動向により、これらの業績見通しとは異なる場合がございますので、ご承知おきいただきますようお願い申し上げます。

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