2025年3月期第1四半期決算説明会質疑応答

開催日2024年7月30日
場所ライブ配信
説明者取締役 専務執行役員 財務本部長 秋山 治彦
執行役員 経営推進本部 副長    平山 貴昭

主な質疑応答  

全社共通事項

  • Q1の売上高と営業利益は、想定に対してどの程度差異があったか?

    ポジショニング事業は期初の想定より市況が悪化しました。欧米及び日本のIT農業と日本の測量機が悪化した結果、為替影響を除く社内計画比で27億円程度マイナスとなりました。経費の削減は想定より進みました。

    アイケア事業は中国の売上が想定以上に落ち込み、為替の影響を除く社内計画比で10億円程度のマイナスとなりました。経費削減を積極的に進め、営業利益は社内計画通りとなりました。
    連結では売上は社内計画比で悪化しましたが、営業利益は社内計画からそれほど大きな差異はありませんでした。

  • 下期回復を織り込んでいる要因は?

    ポジショニング事業は、ICT施工で明るい兆しが見えてきています。IT農業では戦略的な商品の投入を予定しており、需要喚起と他社からの販売網やOEM顧客の獲得等を総合的に判断して、下期以降に効果が出てくると期待しています。

    アイケア事業では特にアメリカでの売上増加が期待できるため、中国向けの落ち込みはカバー可能と見込んでいます。

ポジショニング事業

  • IT農業はグローバルで弱いとのことだが、今後の見通しはどうか?

    穀物価格の低下と金利水準の高止まりが想定以上に影響し、農機メーカーも低調な見通しを立てています。今年度はIT農業の事業環境の回復は難しいと見込んでいます。

  • ICT施工で北米中心にアフターマーケットが回復の兆しとのことだがその根拠は? また、OEMに調整のリスクはないか、現時点の見通しと、下期回復の確度について伺いたい。

    ICT施工のアフターマーケットは北米および欧州の主力マーケットで既に回復基調にあり、Q1の売上が前年同期比で10%ほど増加しました(為替影響を除く)。この基調は継続すると見込んでいます。

    一方、OEMは上期が前年同期比でマイナス、下期は米国の利下げ等の影響も見込まれるため、横ばい程度を見込んでいます(為替影響を除く)。Q1の売上について、この想定から大きな悪化はないものの、建機メーカーは北米、欧州、中国の市況について厳しい見通しを立てており、今後はある程度影響が出ると見込んでいます。

  • 日本の測量機の市中在庫の見通しは?

    市中在庫の調整は昨年度Q4から続いており、今年度Q2以降に正常化できると見込んでいます。

アイケア事業

  • 成長投資の年間での見通しは?

    成長投資は、期初見通しの通り年間で30‐40億円を見込んでいます。

  • Q1の営業利益は想定線とのことだが通期の計画に対しては進捗が低いと思う。中国以外の地域の売上は順調との認識か?

    中国以外で売上が大きく落ちているところはなく、計画より上向いているところもあります。営業利益も経費をコントロールしながら計画を達成する方針です。

  • 中国について、地方財政逼迫や腐敗防止運動について、従来から指摘されていた事象と認識しているが、今回の決算に影響を与えたのはなぜか?

    地方財政の悪化に伴う公立病院への保険料未払いや腐敗防止運動について期初に想定していた以上の影響がQ1に発生し、眼科向けを中心に通期計画に対しても影響が継続すると想定しています。

将来見通しに対する注意事項

本資料に記載の業績見通し並びに将来予測は、資料の作成時点において入手可能な情報に基づき、計画のもとになる前提、予想を含んだ内容を記載しております。

実際の業績は、今後の事業領域を取りまく経済状況、市場の動向により、これらの業績見通しとは異なる場合がございますので、ご承知おきいただきますようお願い申し上げます。

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