当社光学ユニットを搭載した小型月着陸実証機「SLIM」が月面着陸に成功

宇宙開発とも歩み続けるトプコン
2024.01.22

株式会社トプコンは、DXソリューションで「医(ヘルスケア)・食(農業)・住(建設)」の社会的課題を解決する取り組みのみならず、1932年の創業以来培ってきた光学技術を活かし、衛星に搭載する光学ユニットを長年提供しています。

この度、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が運用する小型月着陸実証機「SLIM (Smart Lander for Investigating Moon)」が日本初の月面着陸に成功し、将来的な月面探査技術の発展に寄与する事が期待されています。月探査をめぐる国際競争が活発化する中、当社も宇宙関連事業を重要な取り組みとして考えております。今回、当社の光学ユニットが搭載された「SLIM」について、そしてこれまでの当社の宇宙分野への取り組みについて紹介いたします。

■小型月着陸実証機「SLIM」について

「SLIM」は、将来の月惑星探査に必要な高精度着陸技術を小型探査機で実証する計画です。誤差100m以内と従来よりもピンポイントで月面の目的地に着陸できるようになることで、月面の探査技術の発展につながると期待されています。

2023年9月7日に打ち上げられ、12月25日、月周回軌道への投入に成功。1月20日に月面への軟着陸に成功し、現在データの分析が進められています。

■トプコンが提供した光学ユニットについて

提供:JAXA

当社は、SLIMが着陸時に月面との正確な距離を測る光波センサー「レーザーレンジファインダー」の重要構成品であるレンズユニット(写真の黒いユニット)を製作し納品しました。

レーザーレンジファインダーは、垂直降下時高度約30mから高精度な高度測定を実施し、目的地への正確な着陸をアシストします。


提供:JAXA

→SLIMプロジェクトの詳細は、JAXA宇宙科学研究所の「SLIM」プロジェクトサイトをご参照ください。

■小型月着陸実証機SLIMの月面着陸成功に寄せて

社外取締役 山崎 直子

このたびのSLIMの月面着陸成功と、このプロジェクトにトプコンの技術が関われたことをうれしく思います。

トプコンは創業以来培った光学技術を活かし1980年代より宇宙開発にも取り組んできました。今後も尖った技術によるDXソリューションの提供を通じて、医(ヘルスケア)、食(農業)、住(建設)」分野の社会的課題解決のみならず、宇宙開発や環境問題への貢献、またサステナブルな社会の実現に向け取り組んでまいります。

■トプコンの宇宙分野への取り組み

トプコンは設計・製造・品質保証ノウハウの活用によって、これまで数々の衛星に搭載する光学ユニットを製造してきました。当社の光学ユニットが搭載された代表的な衛星の一例をご紹介します。

その他一覧は下記URLをご参照ください。
https://www.topcon.co.jp/about/business/custom/space/

衛星衛星外観
1982きく4号
2003はやぶさ
2018いぶき2号
2023SLIM

■参考情報

当社の光学ユニット搭載「いぶき2号(GOSAT-2)」が運用開始5周年 JAXAより感謝状を受領
https://www.topcon.co.jp/topics/13437/

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