トプコンの環境負荷実績報告
1. 地球温暖化防止(CO2排出量削減)
地球温暖化を最重要の地球環境問題と捉え、東京都条例が定めた基準年(2005年度から2007年度の3年間平均値)の排出量に対し25%削減となる4,710.0t-CO2(二酸化炭素トン)を目標とした削減活動を進めた結果、48.3%削減の3,243.8t-CO2となりました。海外の拠点においてもこれに準じて CO2排出量の削減に努めています。
2. 資源の有効活用(総排出量※1削減)
地球の限りある資源を有効に活用する観点から、ゼロエミッションをベースに、総排出量の削減を進めています。2020年度は、目標とした総排出量230.0トンに対して、計画を上回る廃棄量により実績は242.7トンとなりました。目標値達成に向け、排出物の管理徹底に努めていきます。
3. 化学物質管理(VOC※2削減)
化学物質管理の一環として、VOCの削減に努めています。2020年度は、2000年度比82.4%減の総排出量3,300kgの目標に対して1,556kg(91.7%減)まで使用料を減らすことができました。
また、削減効果の大きな活動として、溶剤塗料から水性塗料への代替があります。従来の水性塗料の摩耗耐久性は溶剤塗料と比較した場合低下する傾向にありましたが、開発した水性塗料は溶剤塗料同等以上の摩耗耐久性を持っており、環境保全と製品耐久性を両立させています。
※1総排出量:本社敷地内で業務上発生した一般廃棄物と産業廃棄物の合計
※2VOC(Volatile Organic Compounds):揮発性有機化合物
2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | |
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CO2排出量 (t-CO2) | 3,576.6 | 3,502.5 | 3,332.0 | 3,243.8 |
総排出量 (トン) | 220.9 | 197.2 | 230.3 | 242.7 |
VOC排出量 (kg) | 2,727 | 2,865 | 2,525 | 1,556 |
4. 排水
トプコングループでは、コア技術の一つであるレンズ製造工程、金属加工工程において水を大量に使用します。各製造工程で発生した水は、有機物や無機物を含んでいるため、生態系や人々の生活に悪影響を及ぼすことのないよう排水前に水質汚濁防止法で定められた有害物質の基準値以下になるよう厳密に管理し、適切な排水処理を行っています。今後も各事業所では水リスクを把握するとともに、節水や水の使用量削減を推進し、水資源の適切な利用に努めてまいります。
排水量及び排水先(本社及び国内グループ会社)
2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | ||
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本社 | 下水道 | 25,917 | 23,261 | 23,521 | 18,867 |
河川 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
トプコン山形 | 下水道 | 5,677 | 5,441 | 3,604 | 4,452 |
河川 | 73 | 109 | 261 | 0 | |
トプコンオプトネクサス | 下水道 | 2,611 | 2,892 | 7,740 | 20,341 |
河川 | 41,228 | 33,303 | 33,140 | 0 | |
合計 | 下水道 | 34,205 | 31,594 | 34,865 | 43,660 |
河川 | 41,301 | 33,412 | 33,401 | 0 | |
総合計 | 75,506 | 65,006 | 68,266 | 43,660 |
5. 水リスクについて
グローバルの全ての製造拠点(13カ所)について、Aqueduct※3による水リスクの調査を行いました(2022年4月)。1拠点がリスクが高い地域(Aqueduct Overall Water Risk : High)で操業していますが、製造工程で水を使用していません。尚、リスクが大変高い地域(Aqueduct Overall Water Risk :Extremely High)に製造拠点はありません。
※3 Aqueduct : WRI(World Resources Institute、世界資源研究所)が開発した水リスク評価のグローバルツール
6.2020年度の環境関連の法規制に対する遵守状況とクレーム
2020年度の環境関連の法令違反は0件、クレームは0件、事故は0件でした。
日本 | 海外 | グループ合計 | |
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法令違反件数 | 0 | 0 | 0 |
クレーム件数 | 0 | 0 | 0 |
事故件数 | 0 | 0 | 0 |